文字サイズ

特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

会員になるには

国際協力の現場から

国際協力の現場から2020/06/19

【Nangoc】2019年度の取り組みと今後


より多くの人に支えられる活動へ~Nたまサポーター募集をきっかけに

 2019年度は人財育成の柱となっている「次世代のNGOを育てるコミュニティ・カレッジ(通称Nたま)」で創設以降の大きな出来事がありました。16年間にわたり受け続けていた外務省のNGO事業補助金が通過しなかったため、多額の財源が不足し、その実施が危ぶまれました。
 そこで急遽「Nたまサポーター」の制度を設け募集したところ(チラシ参照)、会員、ボランティア、加盟団体、Nたま卒業生、これまでの協力者など多くの方々から激励の温かいメッセージやエールと共に、ご寄付を頂くことができました。これにより、研修を実施し、無事、参加者18名が修了の日を迎えることができました。改めて、多くの方の想いと力によって成り立っている活動であると痛感しました。
 また、2017年度に実施した加盟団体向けのアンケート結果を基に「ファンドレイジング」をテーマとし、担当理事を中心とした企画メンバーとともに、3年間に亘るNGO等提案型研修を終了しました。さらに加盟団体2団体より依頼を受け、コンサルティングを行いました。
 政策提言活動においては、各委員の活躍により、外務省やJICAとの定期協議会において、地域のNGOの声を代弁するという役割を果たしました。さらに、全国7つのネットワークNGOで構成される「市民社会スペースNGOアクションネットワーク(NANCiS)」として、各団体と協力しながら学習会やシンポジウム等を開き、市民社会スペースの狭隘化に関するNGOの意識調査を行い、共謀罪対策弁護団との協働による緊急対応マニュアルの精緻化等を図りました。
 以上のように2019年度は、政府系の大きな資金が途絶えたことをきっかけに、結果的には限られた人だけではなく、より多くの人たちが想いや力を注ぎ、人のつながりや活動を紡いでいくことができた年となりました。

コロナ禍を超えた先の社会を踏まえ、多くの人とのつながりを活かし、組織強化に取り組む

 2020年度は、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)拡大の影響により、世界全体が危機的な状況に直面しています。これにより、加盟団体も含め、予定していた活動を延期または中止せざるを得ない状況にあり、先の見通しを立てることが難しい状況に置かれています。厳しい試練の年となりますが、アーユスの皆様からのご支援を頂きながら、NGOが果たす役割、そして名古屋NGOセンターとして果たすべき役割を探り、改めて「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向け、2019年度に得られた多くの人々とのつながりを大切にし、組織強化に向けて取り組みます。(名古屋NGOセンター)