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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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NGOブレークスルー支援

本事業の目的

 アーユス仏教国際協力ネットワーク(以下、「アーユス」とする)は、過去にNGO組織強化支援(旧:人材支援)を行った国際協力NGO(以下、「NGO」とする)を再度支援対象とする新たな支援事業を2016年度から開始しました。この事業は、主に会員・寄付者の拡大や組織マネージメント改善などの組織強化課題を継続して取り組む活動をはじめ、政府系機関や民間助成財団などからの支援が得られにくい、特定の分野・地域の国際協力事業/国内事業、能力開発/人材育成に係る経費等を支援します。

 この事業は、支援金の使途が限定されない柔軟性が高いのが特徴であり、この支援によってNGOが組織面及び事業面で困難な状況を打開(ブレークスルー)するきっかけとなり、組織としての持続的な成長や活動の質の向上が図られるなど、より良い形でステップアップできるように後押しするものです。

 また、アーユスがこれまでに行った組織強化支援によって各団体で培われた組織強化の知見やノウハウ、育成された人材が、組織のより一層の発展や新たな活動の展開に有効に活かされ、NGOの組織基盤のさらなる強化や事業規模の拡大/質的な向上に結びつけていきたいと考えます。

 さらに、アーユス及び関係NGOとのさらなる関係強化や連携・協働の機会が広がることを期待します。


支援対象となるNGO

 アーユスが過去に行った「NGO組織強化支援事業(旧称:人材育成支援事業)」で支援対象となったNGOが対象です。但し、支援開始時にアーユスの組織強化支援が終了してから3年以上が経過していることが条件となります。


支援対象となる活動など

 特に指定はありません。各団体で必要とされる組織強化、事業拡大、能力開発、人材育成などの課題解決に向けて、活動提案(プロポーザル)で自由に設定できることとします。


支援期間・年度更新など

・ 1年間(4月から3月まで)。
・ 同一NGOに対しては、最長3年間(2度の年度更新)を限度に継続支援しますが、更新時に書面や面接などを通じた審査を行います。


支援額・支援金の使途

 1年度につき100万円を限度とします。人件費、事業費、能力強化に係る費用など、使途は限定されず、各団体のニーズに応じて自由に使っていただくことができます(応募時に支援金の支出計画(予算書)を提出する必要はありませんが、支援終了時の活動報告書、及び年度更新にあたって提出いただく継続活動提案書の中で支援金の使途内容を明記いただきます。なお、領収書等の添付は不要です)。


選考のポイント

 以下に示した4つのポイントのいずれかを満たしていることを踏まえた上で、総合的に判断して選定させていただきます。あえて具体的な選考基準は設けませんので、予めご了承ください。
 ①この支援があれば、組織基盤の強化や、さらにより良い方向に発展させられると期待を抱かせるような活動や取り組みであること
 ②既存の概念や枠組みにとらわれない大胆な発想・アイデアをもとに、他のNGOの参考になりうる独創性や先進性があると思われる活動や取り組みであること
 ③組織/事業面で困難な状況を打開(ブレークスルー)する可能性やアーユスが支援する必要性が感じられ、何かを変えられる起爆剤となり得るような活動や取り組みであること
 ④以前からニーズはあるものの、様々な要因で実施できなかった取り組みを新たにパイロット事業として始めるための初動金として有効に活かされると判断されること


選考方法・結果の通知等について

■一次選考
・書類選考のみで、アーユスの理事等で構成される選考委員会による審議で、二次選考に進む数団体を決定します。審査結果は文書で通知いたします。選考方法等についてご不明な点があればアーユス事務局までご連絡ください。なお、選考結果に関わる理由等の問い合わせには応じられません。
・一次選考を通過した団体に対しては、必要に応じて提案内容等の確認や二次選考に向けたブリーフィングを行います。

■二次選考
・一次選考を通過した数団体による公開プレゼンテーションで行います。当方で指定する日時・会場に参集いただき、15分程度のプレゼンテーションで提案内容をアピールしていただきます。なお、プレゼンテーションは活動提案書に準拠した内容に限ります。各団体のプレゼンテーションが終了した後、30分ほど合同で質疑応答の時間を設けます。質疑応答が終了した後、アーユスの理事/専門委員/運営会員等の有資格者による投票で、最も多くの票を獲得した団体に支援を行うことを決定します。
・遠方(関東地方以外)より二次選考に参加するNGOに対して、交通費に係る実費を1名分補助します。


募集方法・期間・募集数

 上記の支援対象NGOの中から募集期間内に所定の様式で活動提案(申請)を受け付けます。募集は1団体。


二次選考出場団体

第4回NGOブレークスルー支援事業 公開選考会出場団体紹介

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特定非営利活動法人
アフリカ日本協議会

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特定非営利活動法人
パレスチナ子どものキャンペーン

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特定非営利活動法人
メコン・ウォッチ


■特定非営利活動法人 アフリカ日本協議会

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「アフリカの人とともにアフリカのイメージを変えるプラットフォーム創設へのチャレンジ」

○プレゼンテーションに向けての思い
 AJFは1994年の設立以来、アフリカと日本の市民の架け橋となることを目指し、アフリカの市民団体や在日アフリカ人グループとの交流を進めて来ました。しかしアフリカに対する一般的なイメージは現在も「貧困」「治安が悪い」「原始的」など一面的なものが多いのが現状です。AJF設立25周年の節目に、アフリカの人とともに今までのアフリカのイメージを変え、国や地域によって様々なアフリカがあることを広く発信できるプラットフォームを創設したい。それが出来るのはAJFだけであると確信しています。


■特定非営利活動法人 パレスチナ子どものキャンペーン

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「刺繍マイスターになって起業!も夢じゃない?!
~パレスチナ難民女性たちにブレークスルーを!~」

○プレゼンテーションに向けての思い
「難民キャンプで生まれ育った私が、刺繍アーティストとしてファッション誌で紹介されるなんて、誰が想像したかしら!  
 きっかけは“パレスチナ刺繍のマイスター制度”。刺繍を基礎から学び、レベルアップすると少しだけどボーナスも出るの。交流会でできた友達とアイディアを出しあって、製品作りに奮闘。日本の人達が楽しみに待っていてくれると思うとやりがいを感じるわ!」
 これは、刺繍マイスター制度の成功イメージです。
パレスチナ人が難民になって70年。困窮を極めたレバノンでの暮らし、シリア危機から逃れてきた人々。国際支援が打ち切られる不安のなか、日々頑張っている女性たちに、自信と元気、笑顔を取り戻す!
 それが私たちの挑戦です。


■特定非営利活動法人 メコン・ウォッチ

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「国際協力4.0~次世代のためのNGO人材育成プログラム」

○プレゼンテーションに向けての思い
「アジアの若者にはNGOで活躍する潜在力がある」。これが現場で得た実感だ。若者には環境保全への関心も、社会で周縁化された人びとへの共感も高い。SNSを駆使して他国の若者たちとつながることにも長けている。問題は、グローバル化とデジタル化の目まぐるしさに惑わされず、他者とじっくり話合いながら自分の考えをまとめ、ITへの関心や能力を社会に役立てるよう磨く機会に恵まれていないことだ。こうした認識を共有するタイ、インドネシアのNGOと共同で一年間の若者向け人材育成プログラムを企画・実施する。日本の若者にもこのプログラムを経験してメコン・ウォッチのスタッフとなり、持続可能なアジア社会の実現に協力できる日本市民になってほしい。

2019年1月31日に行われた「アーユス・デイ」にて、厳しい選考の結果、コリアNGOセンターと決定しました。

第3回(2017年度)NGOブレークスルー支援事業 公開選考会出場団体紹介

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特定非営利活動法人
移住者と連帯する全国ネットワーク

特定非営利活動法人
難民支援協会


■特定非営利活動法人 移住者と連帯する全国ネットワーク

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「ここにいる」
ー移住者が声をあげる。社会をつくる。

○プレゼンテーションに向けての思い
移住者が「ここにいる」ことを社会で共有したい。
移住者の存在は、社会がより豊かであることの証である。

多様性のある社会づくりは、 移住者自身が「ここにいる」と伝えることからはじまる。

「ここにいない」ように扱われている人が「ここにいる」と言うには、
想像を超える勇気とエネルギーが必要だ。

私たち移住連の活動の中心に、移住者メンバーを迎えたい。

社会の真ん中に、移住者を。
移住者の声が集められる場所、その中心に、移住者を。

それが私たちのブレークスルーです。


■特定非営利活動法人 難民支援協会

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「難民受け入れ YES! と言える社会に」

○プレゼンテーションに向けての思い
 昨今の難民保護の状況は、世界的に見ても(一部の例外を除いて)寛容さを失いつつある。これまで受け入れをけん引していた国においても、排除の論理が語られてきている。翻って日本のことに言及すれば、そうした国々と比較しても比較できることもできないほど、悲惨な状況と言える。 これはひとえに政府の責任としても解決できるものでもなく、市民社会も応分の責任を負うべきときが来ていると考える。政府が発表したシリア留学生150人の受け入れ等、新たな難民受け入れの機運が高まっている中、政策面での前進と市民社会の受け入れたいという声を可視化し、関係者も増やしていくことで、「私たちも受け入れはできる」という自信と寛容さに満ちた社会を実現したい。

2018年2月7日に行われた「アーユス・デイ」にて、厳しい選考の結果、移住者と連帯する全国ネットワークと決定しました。


第2回(2016年度)NGOブレークスルー支援事業 公開選考会出場団体紹介

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特定非営利活動法人
移住者と連帯する全国ネットワーク

特定非営利活動法人
シャプラニール=市民による海外協力の会


■特定非営利活動法人 移住者と連帯する全国ネットワーク

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「移住者からの政策提言
―移民政策のパラダイムシフトに向けて」

○プレゼンテーションに向けての思い
「私たちのことを、私たち抜きに決めないで」。これはマイノリティの権利運動の場で使われてきたスローガンです。
ところが、外国にルーツを持つ移住者が法制度に意見を言うと、「日本が気にくわないなら帰ればいい」と、顧みられません。
 文化・民族的に多様な社会を実現するための政策過程に当事者も関与することが不可欠です。  移住連の政策提言活動を移住者にも主体的に担ってもらう。これが私たちのブレークスルーです。


■特定非営利活動法人 シャプラニール=市民による海外協力の会

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「南アジアのフェアトレードに、
食品商材の導入でブレークスルーを」

○プレゼンテーションに向けての思い
シャプラニールのフェアトレード部門「クラフトリンク」は、バングラデシュとネパールの社会的・経済的に貧しい生産者たちを支援しつづけ今年で43年になります。近年手工芸品の販売が頭打ちとなる中、新たに食品商材導入のための調査に着手し商品化を実現することで、シャプラニールの組織基盤の安定化だけでなく、南アジアのフェアトレード団体の輸出額を圧倒的に増やすブレークスルーにしたいと考えています。

2017年2月7日に行われた「アーユス・デイ」にて、厳しい選考の結果、シャプラニール=市民による海外協力の会と決定しました。


第1回NGOブレークスルー支援事業 公開選考会出場団体紹介

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特定非営利活動法人
コリアNGOセンター

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特定非営利活動法人
シャプラニール=市民による海外協力の会

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特定非営利活動法人
難民支援協会


■特定非営利活動法人 コリアNGOセンター

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「反ヘイトスピーチ・多民族共生のためのプラットフォームづくり」

○プレゼンテーションに向けての思い
「殺せ!殺せ!チョーセンジン」。この数年、日本各地で繰り返されるヘイトスピーチ。ちがいのある他者と、共に生きるのではなく、否定と排除の対象とする不寛容な社会。でもだからこそ、それをおかしいと感じ、他者との共生を大切に考える人たちの声も広がっています。私たちはそんな市民一人ひとりがつながり、共に閉塞した社会に向き合っていく「場」をつくりたいと思っています。発表では私たちの思いを少しでも皆さまに伝えられたら幸いです。


■特定非営利活動法人 シャプラニール=市民による海外協力の会

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「手工芸品主体からの飛躍をめざした
フェアトレード食品商材の検討調査・開発」

○プレゼンテーションに向けての思い
シャプラニールのフェアトレード部門「クラフトリンク」に食品商材導入によるブレークスルーを。バングラデシュとネパールの社会的・経済的に貧しい生産者たちを支援する「クラフトリンク」は活動開始から今年で42年になります。近年手工芸品の販売が頭打ちとなる中、新たに食品商材導入のための調査に着手し商品化を実現することで、現地生産者の生活改善やフェアトレードの推進を目指し、シャプラニールの組織基盤の安定化にもつなげたいと考えています。


■特定非営利活動法人 難民支援協会

200x133 弊会事務所内での相談風景200x133ホームレスになってしまった難民とシェルターへの同行風景

「シリア難民の受け入れを通じた、
 国際基準に合致し日本保護制度構築」

○プレゼンテーションに向けての思い
従来より難民受け入れには非常に消極的で、シリア難民についても受け入れないと表明している政府に対し、自治体や企業等多くのステークホルダーを巻き込んだ、市民社会からの具体的な提言により風穴を開けたいです。今回のモデルは、日本の地域社会において、より多様性に富んだ社会の実現にも繋がります。また、日本国外にいる難民を新たに受け入れるための提言は、弊会にとっても挑戦であり、排外的な流れに対抗し、国際社会との協調に貢献しうる画期的なプロジェクトです。何卒宜しくお願いします。

2016年2月4日に行われた「アーユス・デイ」にて、厳しい選考の結果、コリアNGOセンターと決定しました。