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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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活動内容

時局対応支援

 アーユスでは、NGOからの要請に応えて、その時局に必要と判断されるプロジェクトを支援しています。緊急時対応、復興支援、意識啓発のための活動で、今すぐに資金が必要な場合、迅速に対応します。

背景と目的

 アーユスは、NGOが紛争や自然災害などの緊急事態発生直後に迅速に活動を開始するための資金協力を行ってきました。日本政府からも日本のNGOの緊急救援活動に対する資金提供は増えていますが、アーユスはNGOが政治の方針に左右されず、独自のスタンスのもとに緊急援助および緊急援助後の復興段階で援助活動が遂行されることが極めて重要と考えています。

 こうした観点から、特にNGOの緊急救援活動の初動段階や、NGOへの支援が集まりにくい非常事態への対応、国際的なキャンペーンや啓発活動への協力に特化して資金提供を行っています。

 ○NGOのみなさま、時局対応支援の基準や仕組みはこちらのページをご参照ください。

 ○2020年に、国内災害支援規程を作成しました。会員・関係者・NGOのみなさま、アーユスのネットワークを駆使して国内災害の被災地支援・災害の軽減に関する活動に取り組みたいと思います。


2023年度

◎パレスチナ緊急救援 「パレスチナ緊急募金 ー命を守るー」、アピール文の発表など)
◎アフガニスタン 女性教育支援
◎ウクライナ緊急救援
◎トルコ・シリア大地震緊急救援


2019年度

バングラデシュで発生したサイクロンBulbulの被災者に対する緊急救援支援 家屋再建支援活動

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写真上:支援前の家屋;写真下:支援後の家屋

●実施団体 シャプラニール=市民による海外協力の会

 2019年11月にサイクロン「ブルブル」が、バングラデシュの南西地方沿岸部を襲い、家屋損壊、道路寸断、停電やネットワークの切断、農作物の損害など、様々で多大な被害が発生しました。シャプラニールは、被災地において地域行政とパートナーNGOとの調整のもと、サイクロンにより家を失った最も貧しい53世帯を対象に、家屋再建支援を実施しました。

 対象地域は、他の援助団体が支援を行うこともなく、政府からの支援も十分に行き届いていない場所であり、支援から取り残されそうな人たちのニーズに迅速に対応することができました。障害者の家庭など、自力で家屋再建が難しい世帯もありましたが、パートナーNGOの呼びかけによって助け合いの輪が広がり、家屋再建が完了しました。


台風19号被災地支援

 2019年10月12日、台風19号は、日本列島を広範囲にわたり被害を及ぼしました。アーユスはその中でも福島県いわき市でのボランティア派遣や郡山市での物資配布など、パートナー団体による活動を支えました。

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●実施団体 シャプラニール=市民による海外協力の会
●内容 福島県いわき市に10月17日から22日まで先遣隊を送り、物資配布と現状視察をしたのち、11月2日から4日まで、そして11月21日〜25日までボランティアを派遣しました。被災家屋の掃除、ゴミの搬出から、泥かきなどを行い、復旧に向けてのみちのりをお手伝いしています。

●実施団体 パレスチナ子どものキャンペーン
●内容 10月21日に福島県で物資配布と現状視察をおこない(アーユススタッフも同行)、その後、いわき市でのボランティア活動を随時おこなっています。

●実施団体 有明支縁会
●内容 栃木県佐野市でのボランティア活動に始まり、福島県郡山市を中心に被災者への物資配布、そして長野市へのボランティアバスを出すなど、広範囲にわたる被災地支援に取り組んでいます。
写真1枚目
・ガードレールまで浸水したという伊達市の畑(アーユス撮影)
写真2枚目&三枚目
・台風直撃から2週間後のいわき市(パレスチナ子どものキャンペーン提供)

▶台風19号被災地での支援活動1(パレスチナ子どものキャンペーンによる福島県いわき市での炊き出しにアーユスも参加)
▶台風19号被災地での支援活動1(パレスチナ子どものキャンペーンによる福島県いわき市での炊き出し)
▶台風19号被災地訪問記2(福島県いわき市)
▶台風19号被災地訪問記1(福島県中通り)


モザンビーク サイクロン被災農民への緊急種子支援

200x133 200x133 200x133写真上から
・家を失った方々の現在
・畑が水に覆われている中、物資を運ぶ人たち
・水につかり枯れ果ててしまった作物

●実施団体 日本国際ボランティアセンター(JVC)
●内容 3月14日から15日にかけて、非常に強い勢力のサイクロン「アイダイ」が、アフリカの南部を直撃。中でも東海岸に位置するモンザビークは大打撃を受け、約1,000人の死者に加えて推定20万人が避難を余儀なくされました。
 既に多くの人道支援が実施されてきていますが、人口の大半が農民という地域では、種の確保が喫緊の問題です。
 畑はちょうど収穫を直前に控えていましたが、全て一掃され、食料難が懸念されています。加えて、次の収穫に向けての種まきも早々にしないといけない時期にもかかわらず、種も流されました。10月には秋の種まきが始まるために、それまでには多くの種子が必要とされます。
 しかし、種子の問題は注意深く関わらないといけません。量産と緊急性だけを考慮すると、次の世代に続かずこれまでの農業に影響を及ぼす遺伝子組み換え種やF1種が入って来る可能性があります。
 そこで、日本国際ボランティアセンター(JVC)は、被災地域の中でも生活の困難を抱える小規模農家200世帯に向けて、在来種子と農具の支援を開始。ADRAモザンビークをパートナーに、「Do not harm(傷つけない)」原則にのっとりつつ、現地のニーズに応えていきます。今後も現地の情報を集めながら、二次、三次支援も視野にいれています。
 アーユスも、資金協力を行い、今後も状況を注視していきます。

団体ホームページはこちら


アーユスの活動は皆様のご寄付によって支えられています。助け合いの縁を広げていきたいと思います。ご協力宜しくお願いいたします。

 

これまでの支援先:●2018年度 ●2010年度〜2011年度