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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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国際協力の現場から

国際協力の現場から2017/02/24

PLAS:ウガンダ 現地パートナー団体と中期計画を立てる


 2月より事務局長・小島と理事・一宮の2名でウガンダとケニアに出張に来ています。

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「アフリカの真珠」と呼ばれるウガンダは赤土の道と緑の樹々が美しい

パートナー団体のスタッフ、ボランティア、理事、県の行政官など様々なステークホルダーを巻き込むプログラム

パートナー団体のスタッフ、ボランティア、理事、県の行政官など様々なステークホルダーを巻き込むプログラム

 今回の出張の目的は、ケニアとウガンダで活動するプラスのパートナーNGOを訪問して、団体スタッフや地域のステークホルダーのみなさんと一緒に中期計画を立てることです。
訪問する団体はいずれもパートナーシップを組んで1〜2年。中期的な視点に立ち、地域のどんな課題に対して、誰に働きかけて、お互いの強みをどう活かして、どんな変化を起こしていくのか。その議論のプロセスを通して、共通の未来像を描いていくのがゴールです。

受益者を訪問する道中で

受益者を訪問する道中で

 ウガンダのパートナー団体は「Nyimbwa Multi-purpose Organization of PLWHAs」。
 HIV陽性者支援として、治療へのアクセスを拡大し、生活の質を向上するための支援を提供することで、HIVやエイズによる社会的インパクトを軽減することを活動理念としています。ウガンダのルウェロ県(首都カンパラから北に50kmの位置)全域をカバーしており、傘下に42の陽性者サポートグループが存在しています。他にもHIV感染予防のために地域の人を集めて陽性者の経験の共有、夜間のアウトリーチでのHIV検査、孤児の訪問を行ったりしています。プラスとは2014年からパートナーを組んでおり、HIV陽性のシングルマザーを対象にしたペーパービーズ事業やカフェ事業を共同実施しています。

課題を抱えるグループが障壁を取り除くとどのような理想的な状態になるかディスカッション

課題を抱えるグループが障壁を取り除くとどのような理想的な状態になるかディスカッション

 今回の訪問の後半2日間は、地域で課題を抱えるターゲットグループに影響を与えている障壁を洗い出して、それらが取り払われたときにどんな理想的な状態になっているか、そのために協働できる地域のアクターが誰で、パートナー団体とプラスの強みを活かして今後どんな分野に取り組んでいくのかをディスカッションしました。

 帰り際に、「これまで複数の海外NGOとパートナーシップを組んできたけれど、理事がウガンダを訪ねてきて一緒に中期計画を議論した団体は初めてで、プロセスそのものにも学びがあった。今まで海外NGOからの支援に頼りがちだったけれども、自分たちでウガンダ国内でファンドレイズしたり、持続性のある活動を一緒に試行錯誤したりしていきたい」と代表の方に声をかけられ、詰め切れなかったところもありつつも、こうしてパートナー団体と中期的な視点で目指す方向性を話し合えたのは小さくても意味のある一歩だったのだと感じています。

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最終日にパートナー団体の代表やスタッフと一緒に記念撮影。