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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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国際協力の現場から

国際協力の現場から2014/10/23

AAN:ヒ素汚染村を題材にしたワークショップを作成中


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ヒ素汚染村で出会った印象的な人。水管理組合の男性。「私は独立戦争を戦った戦士だったから、国のために貢献するのが生きがいだ」と話していました。

ヒ素汚染村を題材にしたワークショップを作成中
~NGOの連携で、発信力向上を目指す~

 この秋、アジアの水をテーマに、二つのイベントを行います。

 長年、私たちはアジアのヒ素汚染地域の安全な水の普及に取り組んできました。

 現場で私が気になっていたことは、村のおばさん、おじさん、地域のリーダー、保健ワーカー、政治家、技術者など、それぞれの人の言い分や事情があること。
 色んな事情があって、水供給がうまく行かなかったり、逆に予想以上にうまく動いたり。
 一つわかることは、どんなに優れたモノや技術があっても、それだけで解決することはなく、ヒ素対策の成否は、社会や文化的な事情に大きく左右されている、ということでした。

 この度、開発教育協会の八木亜紀子さん、地域水道支援センター保屋野初子さんらの力を借りて、ヒ素対策をテーマにしたワークショップを作成することになりました。私たちがヒ素汚染村で出会い、印象に残った人たちが登場するロールプレイです。外の方からわかりにくいところを指摘してもらい、フォーカスすべきところを選択してもらえたところに、今回の共同作業の意義がありました。

「ヒ素」と聞くだけで遠い印象を持たれがちです。これに参加した人たちに、海外の遠い話ではなくて、問題のポイントをとらえ、自分の身の上に置きかえて理解してもらえる。そして、一緒に考えていきたいテーマに加えてもらえる。そんなワークショップを目指します。

 そのワークショップを、秋の行事で行います。どちらも楽しい行事ですので、ぜひご参加ください。

アジアの水の未来を考えるワークショップ~環境、人、技術からの展望~
 【日時】10月31日(金)14時~(東京・渋谷)
 【発表】メコン・ウォッチ/FoE Japan/アジア砒素ネットワーク【進行】開発教育協会
 *詳細はこちら

連続講座 水の五感ワークショップ めぐる・めぐみの水カフェ 第4回
 ささえる水。-水の国バングラデシュの「安全な水」

 【日時】11月21日(金)18:30~(東京・新宿 常圓寺・ホール)
 【発表&進行】アジア砒素ネットワーク *詳細はこちら

 NGOが連携することで、各NGOの活動の質、発信力の質を、もっと上げられることを実感している今日この頃です。(報告:石山民子)