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国際協力の現場から

国際協力の現場から2014/10/27

PLAS:母子感染予防リフレッシャー研修最終回


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ケニアレポート -母子感染予防リフレッシャー研修最終回が行われました-

 今回は、8月4日~8日まで実施されたケニア母子感染予防事業での最後のリフレッシャー研修(啓発リーダー向け研修)についてお伝えします。

 今回は本事業3年間の集大成とも言える研修ということで、これまでの総括という意味を踏まえて研修の内容が組まれました。

 例えばどんなものがあるかというと・・・FAQ、啓発活動の「あるある」な質問です! 啓発活動で度々活動に参加した地域住民から挙がった質問への正しい回答を話し合うために、これまで一緒に啓発活動を行ってきた区ごとのグループに分かれて話し合いがもたれました。

母子感染予防「あるある」について議論する啓発リーダーの様子

母子感染予防「あるある」について議論する啓発リーダーの様子

「どんなふうにして赤ちゃんが母親の胎内でHIV感染してしまうのですか?」 「片方がHIV陽性で、もう一方がHIV陰性のカップルがHIV陰性の子供を持つためには、どんなことが出来るのでしょうか」と言った質問内容です。

 プラスが本事業を終了しても、啓発リーダーの皆さんは、地域住民と共に啓発活動を続けていきます。今後プラスのサポートがなくても母子感染予防の啓発活動が地域で続いていけるようにとの願いを込めて組み込んだ研修プログラムでした!

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いつも二人で活動をしているMさんとFさん、笑顔が素敵です!

 また、これまで3年間の活動を振り返る時間も。
 成果、つらかったこと、一番の思い出、そしてこれから研修で配布されたマニュアルをどのように使用するかを紙に書いて整理した後、一人ずつ発表してもらいました。

3年間の出来事を回顧しながら思い出を書き込むモビライザーの様子

3年間の出来事を回顧しながら思い出を書き込むモビライザーの様子

 長くて短かった3年間。皆さん黙々と真剣にこれまでの思いを紙に書く姿を見て、筆舌に尽くしがたい出来事が色々あったのだろうなぁ、と思わず感じてしまいました。

 発表の内容からすると、どうやら皆さんそれぞれ困難な状況を抱えながらも、本母子感染予防事業で得た知識や啓発スキルに満足しているようです!

「啓発活動を始める前は人前で話すのが苦手だったけれど、今は大勢の前で堂々と話をすることが出来ますよ!」
「私の家に相談に来た妊婦さんを病院に照会し、彼女は無事出産をすることが出来ました。お母さんと赤ちゃんの命を救うことを通して地域に貢献できて嬉しいです。」

修了書授与の様子

修了書授与の様子

 研修の最終日には、3年間の啓発活動に取り組んできた皆さんに、当会専門家から修了書が授与されました!

 みなさん、とっても嬉しそうに修了書を受け取っていました。
 まさに3年間の集大成でした。

 プラスが事業を終えた今、これまで行ってきたHIV母子感染予防の啓発活動が風化しないよう、啓発リーダーの皆さんの今後の活動が成功することを願っています!(小島美緒)

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みんなが笑顔な集合写真