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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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国際協力の現場から

国際協力の現場から2013/12/24

APLA:失われた森をよみがえらせ、水源を守る


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失われた森をよみがえらせ、水源を守る

 今年8月に、アグロフォレストリー(森林農法)の重要性についてコーヒー生産者に知ってもらうためにエゴさんと一緒にコミュニティをまわりました(詳細は→ http://www.apla.jp/archives/3000)。その際に、彼から提案を受け、乾季に水不足に悩まされているひとつの村で、水源を保全するためのプログラムを実施しました。

apla201312_2 APLAがこれまで一緒に活動してきたコーヒー生産者グループのメンバーだけでなく、村長や地域の長老、子どもたちなども参加し、村・地域全体を巻き込んだプログラムとなりました。また、他のコーヒー生産者グループからも代表者が参加し、4日間ともに作業をしながら学ぶという機会をつくることができたのも良かったです。

 全4日間の作業は、慣習的な方法で祈りを捧げ、水のルリック(精霊)が宿っている石を丁寧に祀ってからスタート。水源(わき水)を石できれいに保護し、その周辺に多数の植物を植えました。また、水源の上方に大きな池を2つ堀り、その周りにも植樹をし、それ以外にも、土地の保水力が高まるように、多くの木花を植えました。

 これを機に、水源保全・森林保全・植樹の重要性を次世代が学ぶ実践型プログラムを継続的に実施したい、という次年度以降のプランもあがってきていたり、他地域からプログラムに参加した農民が、自分たちの地域でも同様のプログラムを実施したいと、非常に意欲的であったり、とても大きなインパクトをうみだしたプログラムとなりました。(野川未央)