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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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国際協力の現場から

国際協力の現場から2013/12/20

AAN:第2回学生国際協力フォーラムin宮崎に参加して


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第2回学生国際協力フォーラムin宮崎に参加して

 10月26日(土)午後1時、宮崎市内の中心部にある、宮日ホールにて学生国際協力フォーラムが開催されました。主催は、私たちアジア砒素ネットワークを含む国際協力ネットワーク宮崎(通称:ICNM)で、国際協力を行う宮崎県内のNPO/NGOの4団体、JICAデスク宮崎、宮崎大学です。

「世界と私の関わり」のテーマをもとに、宮崎県内3つの高校から4チームの発表と2つの大学から3名の発表がありました。高校生の発表は、ベルマーク集めや支援物資を送る活動のプレゼンテーションで、各10分。大学生は、自身の研究や留学を通しての海外との関わりをスピーチしました。観客は80名ほど集まりました。

 私は、今回このフォーラムで初めて司会を担当しました。リハーサルの段階では「声が暗い。」と言われたので、本番では声を2トーンぐらい上げたところ「マイクはいらないほど響いたね・・・」とのコメントを頂きました。

 学生の発表はどれも一生懸命作られたものでしたが、私は、全部英語でスピーチをした高校生が一番印象に残りました。彼は英語も流暢でなく、受賞も逃した学生です。しかし、私が「1人だけ英語スピーチなんて、すごいね!立候補したの」と聞いたときに、彼は「僕は、人前で話すのが苦手で自信がないんです。だから、そういう自分を変えたくてスピーチに立候補しました。」と答えました。

 このフォーラムの主旨は、将来国際協力にはばたく若手を育てることです。国際協力、というとみな大きなことを語りがちです。海外旅行の自慢話で終わることもあります。ですが、私はこの青年の「今の自分を変えたいから」ということこそ、大切な国際協力の目的だと思います。自分が変わらなければまわりも変えられません。この青年の今後の飛躍を願うと共に、アジア砒素ネットワークも宮崎での国際協力の人材育成にますます貢献していきたいです。(今村麻由子)