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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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国際協力の現場から

国際協力の現場から2010/10/25

ACE:ガーナの支援地域で、人身取引の被害から少年2人を保護


 ガーナのカカオ生産地での児童労働撤廃プロジェクトはカカオ農家の技術トレーニングが進むなど順調です。一方で、人身取引の被害にあっている子どもたちがいることが判明し、今年5月には11歳と14歳の2人の少年を事務局長白木と代表岩附が現地滞在中に救出することになりました。

「学校に行かせる」との口約束で連れてこられた2人は、炎天下1日中10頭の牛の放牧をし、帰宅した後も水くみ、畑での農作業を強要され、収穫期にはカカオの実を木に登って落とす作業もしていたといいます。社会福祉局と警察と連携し、救出後、医師の診察を受けると2人とも多数の病気が見つかりました。体調不良でも、休ませてもらえなかったといいます。2人は無事親元に返され、親は現実を初めて知り涙したそうです。この近くに同じような状況の子どもたちがまだいる可能性があり、農村の日常に潜む人身取引から1人でも多くの子どもを救えるよう、ご協力をお願いします!(岩附由香)