国際協力の現場から
国際協力の現場から2021/10/29ツイート
「テロや紛争に関わる若者の権利宣言」を公式発表
【日本発の国際NGOとして国連の諮問資格を取得】
テロリストの脱過激化・社会復帰を通じてテロ・紛争問題の解決に取り組むNPO法人アクセプト・インターナショナルは、国連の経済社会理事会(ECOSOC)との協議資格である「特殊諮問資格」が正式付与されました。2011年に学生NGOとして発足した10年後の節目に、経済社会理事会に諮問的地位を有する国連NGOとなりました。経済社会理事会(ECOSOC)は、経済・社会・人権・教育などの問題解決を担当する国連の主要機関の一つです。国連憲章に基づき、権限内にある事項について加盟国だけではなく、関係するNGOとも協議することができます。特殊諮問資格 (Special Consultative Status)は、特定の活動分野に特別な能力を有するNGOに与えられます。19の加盟国によって構成される理事会のNGO委員会による審査を通過し、諮問資格を取得すると、国連機関が開催する会議や政府間機関が招集する国際会議への参加が可能となります。さらに書面又は口頭にて意見を述べることもできます。この資格を活用し、紛争解決分野における有益な情報提供や提言を行い、今後も国際社会の平和のために積極的に貢献してまいります。
【“日本発の国際条約化”に向けた宣言「テロや紛争に関わる若者の権利宣言」を公式発表】
これまで、ソマリアなどの紛争地においてテロリストなどいわゆる加害者とされる人々を受け入れ、社会復帰支援を続けてきましたアクセプト・インターナショナルは、団体創立10周年を迎えた2021年9月26日(日)に、日本発の国際条約化に向けた『テロや紛争に関わる若者の権利宣言』を公式発表いたしました。所謂テロ組織にいる若者たちが、武器を置き、社会を良くする若者として社会に戻っていく。それこそがテロと紛争の解決に繋がるというこれまで10年の経験から、一秒でも早く、一人でも多く若者が武器を置いて若者として生きていけるようにという想いのもと、「テロや武力紛争に関わる若者の権利宣言(案)」を公開いたしました。
宣言では、国の軍隊と異なるテロ組織を含む武装集団に強制的に動員されている場合であっても、変わらず一人の若者であり、個々人のニーズに合わせたケアや支援、保護や更生・リハビリテーションなどの必要性が考慮されるべき旨等を提言しています。
【宣言内容の詳細はこちら:https://accept-int.org/10th/】
アクセプト・インターナショナルは今後、本宣言を通じて、テロや武力紛争に関わる若者の権利への社会的認識を向上させ、武装集団や各国政府、国連、NGO、市民社会などにおいて、そうした若者に関する幅広い議論を促進し、既存の国際人道・人権法を補完し、そして実際の行動への変化をもたらすべく活動してまいります。そして、「テロや武力紛争に関わる若者の権利宣言」の国際条約化に向けて、紛争地だけでなくニューヨークやジュネーブなどの国際社会を舞台として活動してまいります。
【10周年記念寄付キャンペーンの開始】
当宣言の国際条約化を目指し、ニューヨークやジュネーブなどの国際社会を舞台とした挑戦に向けて、10周年記念寄付キャンペーンを開始しました。(2021年9月26日〜2021年12月26日 23:00まで)
アクセプト・インターナショナルは、事業の中立性・不偏性・独立性を貫くべく、主に皆様からのご寄付をもとに活動しています。皆様から温かなご支援をいただけましたら幸いです。