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国際協力の現場から

国際協力の現場から2013/06/13

APLA:オレンジワインが大人気!


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オレンジワインが大人気!

 2013年6月頭、東ティモールのローカルフードを推進するためのイベント(Oxfam主催)が3日間にわたって首都のディリで開かれ、APLAが協同してきたコーヒー生産者グループのFitun Caeatno(フィトゥン・カイタノ)とGATAMIR(ガタミル)から代表2人ずつが参加しました。

 現地パートナーのオルター・トレード・ティモール社(ATT)からの報告によると、ATTが焙煎したエルメラ県産のコーヒー以外に、地域で取れたイモ類やGATAMIRの女性メンバーがつくったオレンジワインを並べて出店したところ、オレンジワインが大好評で、持参した分はあっという間に売り切れてしまったそうです。お酒というと高価な輸入もの(ビール・ウイスキー・ワインなど)と、地場のトゥア・ムーティン(=白いお酒)と呼ばれるどぶろくのようなヤシ酒くらいしかない東ティモール。飲みやすさに珍しさもあいまって、コミュニティでもできあがると同時に売切れてしまうので、今年からは個人ではなくグループとしてのワイン製造を本格的にがんばっていきたいと考えていたメンバーたちでしたが、このイベントがきっかけになって、その想いがさらに強くなったもよう。同時に、品質の安定化やパッケージの工夫といった課題に取り組んでいかなくてはなりません。

 ちなみに、このオレンジワインは、APLAが2011年に実施した東ティモールとフィリピンの農民交流プログラムの際に、ルソン島北部の柑橘農家の女性が伝授してくれたものです。APLAの活動方針の柱である「農を軸にした地域自立をめざす人びとどうしが出会い、経験を分かちあい、協働する場をつくり出す」ということが体現されて、喜びも一入のAPLA事務局です。(野川未央)

※写真はAPLAのFacebookページからもご覧いただけます。