国際協力の現場から
国際協力の現場から2011/09/01ツイート
APLA:東ティモールのコーヒー産地の地域自立に向けた取り組み
APLAは、コーヒー生産者がコーヒーという輸出作物だけに依存しない安定した暮らし・地域づくりを目指すプロセスに寄り添い、フィリピンとの2度の農民交流を実施してきています。
昨年の悪天候に裏年が重なって東ティモール全土でコーヒーの実のつき具合が非常に悪い今シーズン。そのためコーヒーで得られる収入も落ち込むという切羽詰まった状況も手伝い、活動を共にする2つのコミュニティグループでは、収入の多角化や自給作物を増やすことに真剣に取り組んでいます。グループで開墾したデモファームも、各メンバーの家の周辺の菜園も、以前からは想像もできないほどに、手入れの行き届いたものに変化してきました。魚の養殖のための池も整備しつつありますが、稚魚を購入するための十分なお金がないことが目下の悩みで、APLAとしてどのように協力できるかを検討しているところです。貴重なたんぱく源として重宝される魚は、コーヒーと並ぶ収入の柱になっていくはずです。(野川未央)