国際協力の現場から
国際協力の現場から2009/08/01ツイート
MW:環境ドキュメンタリーをラオスのローカル放送局と協同制作
東南アジアのラオスでは開発が急ピッチで進み、経済的な指標は改善する一方、インフラ事業が今までの自然を変えています。人々の自然利用も、自分たちが使うだけから現金収入を得るものに変わり、一部では資源の枯渇も招いています。
メコン・ウォッチは、変化の中でラオスの人たちが自然を利用しつつ保全し、自ら新たな問題を解決するための活動をいくつか現地で行っています。一つは、ローカル放送局でその地域独自の環境問題を取り上げたドキュメンタリー制作です。ラオスの各県には公営のテレビ局がありますが、スタッフには番組制作の経験も予算もほとんどない状態でした。そこで、現地の映像制作者と協力し、六県で研修や実地指導を行い、現在までに約六十の作品が完成しています。そのうち五十作品を含むビデオCDのキットを作り教育機関やNGOに提供し、環境教育に活用していただいています。各地での制作は継続中で、今後もこの活動を続けて行く予定です。(木口由香)