国際協力の現場から
国際協力の現場から2015/06/23ツイート
PLAS:ウガンダレポート -見て見ぬふりはできない
ウガンダレポート -見て見ぬふりはできない:弱い立場の人たちを支える活動を選択したナマタさん-
ウガンダのルウェロ県で実施しているペーパービーズ事業は、現地のNGOマルチパーパスと一緒に活動を進めています。今回はマルチパーパスの担当者の方がどのような思いで活動をされているかをご紹介します。
事業の担当者はナマタさんです。彼女はマルチパーパスの団体内でHIV陽性者や孤児に対するカウンセリングや社会的支援をしています。訪問ケアの経験もあり、地域の人々と関わりながら業務を進めています。
彼女も今回の事業でペーパービーズ作りを覚え、シングルマザーのお母さんたちの家を訪問し、進捗を確認したり、技術指導を行ったりしています。お母さんたちに話を聞くと、ナマタさんはペーパービーズの仕上がりをとても厳しく見ており、やり直しになることもあるそうです。
ナマタさんからプラスへは隔週で報告書が届きます。その2週間でどのような活動を行ったか、どんな問題があるか、ペーパービーズネックレスは何本完成しているか等、写真とともに詳細に報告してくれています。
実はナマタさん自身もシングルマザーの母親のもと、貧しい環境で育ち、その経験からマルチパーパスで働くことを選択したそうです。それ故に、今回のプロジェクトのお母さんたちをはじめ、孤児たちや弱い立場の人々の気持ちや必要としていることが理解できるそうです。
ナマタさんのプロジェクトに対する思いをお聞きしました。
「シングルマザーや子どもたちの生活レベルを上げたいという思いがあります。それでも誰かに依存して生活するのではなくペーパービーズ事業を通して独立して生活するスキルや価値観が根付けばよいと考えています。
シングルマザーのお母さんたちの中には、定規で測る作業が苦手だったり、目が悪く細かい作業が難しいと感じたりしている方もいますが、諦めずに取り組んでいます。彼女たちに機会を提供することはとても意義のあることだと思いますし、見て見ぬふりはできません。」
ナマタさんのように、貧しい家庭に育っても地域に貢献するために働くことを選択した方々がいます。そのような志のある方々の存在によって、プラスは活動を続けることができています。
プラスで支援しているエイズ孤児たちもナマタさんのように地域のために働く人材として成長していってほしいと願っています。そのためにも活動を続けていきたいと思います。 ナマタさんが担当するペーパービーズ事業で制作されたネックレスは、プラスのWebショップでご購入していただけます。