国際協力の現場から
国際協力の現場から2015/05/21ツイート
PLAS:HIV陽性者のために、ペーパービーズ事業を実施
ウガンダレポート -HIV陽性者のために:ペーパービーズ事業を共同実施する地域NGO
ペーパービーズネックレスによる収入向上事業は、ウガンダの2地域で実施されています。1つは既にご紹介しているジンジャ県カユンガ、もう1つがルウェロ県カルレです。今回はルウェロで一緒に事業を実施しているパートナー団体についてご紹介します。
ルウェロ県はウガンダの首都カンパラのすぐ北にある地域で、人口46万人が暮らしています。1981年に始まったウガンダ内戦の中心地でたくさんの方が犠牲になりました。HIVの感染率はウガンダの中でも高い地域と言われています。
マルチパーパス(Nyimbwa Multi-purpose Organization of People living with HIV/AIDS)は2002年よりHIV陽性者のための団体として活動をスタートしました。治療へのアクセスを拡大し、生活の質を向上するための支援を提供することで、HIVやエイズによる社会的インパクトを軽減することを活動理念としています。2012年にはウガンダ内務省によるNGO登録も果たしました(注)。
プラスでは2014年から同団体と連携して活動をしています。限られた資金の中でも地域のHIV陽性者のために様々な支援を展開しており、団体の職員の前向きな姿勢が見られます。ペーパービーズ事業でも高いレベルのプロジェクト管理能力を発揮しています。
マルチパーパスと実施している事業で制作されたペーパービーズネックレスはプラスのチャリティーウェブショップでもお買い求めいただけますので、どうぞご覧ください!(小島美緒)
注:ウガンダやケニアでは、市民団体は活動初期には地域グループ(Community Based Organization:CBO)として登録するのが一般的です。グループの規模が大きくなり、活動を活発化させ、財務報告もきちんと行っている有力な団体は、NGO(Non-Governmental Organization)として登録することが可能で、税金の控除、活動地域の拡大、一部の助成金への応募資格など、メリットがあります。