国際協力の現場から
国際協力の現場から2026/03/27ツイート
絶望と笑顔の狭間で?!ー新人賞トーク開催しました。
未来への挑戦2025―アーユスNGO新人賞受賞者に聞く
一見、華やかでやりがいに満ちた仕事であるように見えるNGO。しかし実際は地味で成果を感じづらく、絶望(!?)の連続であったりします。 今年も、アーユスNGO新人賞受賞者から、苦労話ややりがいについて伺うトークイベントを、2026年3月19日に開催。その様子を動画公開しました。 登壇者のようにNGOのような社会貢献を目ざす団体で働く人がいるのは、混迷した社会の中では希望だと思います。特に、「排外的」な風潮が広がる中、多文化や海外とのつながりが私たちの暮らしを豊かにしてくれる、そんな魅力を伝え続けてくれる人たちの存在は宝といっていいでしょう。当日、参加できなかった方もぜひご視聴ください。
〜登壇者紹介〜
池田織枝(いけだ・おりえ)さん
特定非営利活動法人ジェン 広報・ファンドレイジング担当
主にアフガニスタンとパキスタン、トルコにおいて、緊急救援から自立から心のケアに向けて取り組む活動の広報ファンドレイジング担当。遠い国のことであっても、共感を呼び、ジェンの支援者を増やすために奔走中。
大橋怜史(おおはし・さとし)さん
特定非営利活動法人日本国際ボランティアセンター(JVC)スーダン・イエメン事業担当
大学時代にパラグアイでの活動に取り組む中で、中東での難民支援への関心が高まりアラビア語を自ら勉強。2025年春に、JVCへ転職。
下鳥舞佳(しもとり・まいか)さん
特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会 広報担当
美術大学でデザインを学んだのちに、NGOなど海外支援の世界へ。異文化や異文化に暮らす人たちが放つパワーに魅せられて、海外の仕事に興味を持つ。その中でも搾取しない仕事を探している中、NGOで働くことに。
水原修平(みずはら・しゅうへい)さん
特定非営利活動法人IKUNO・多文化ふらっと 事業担当
約10年間、国税調査官として税務調査業務に従事。30歳の時、自身が「韓国・朝鮮」のミックスルーツであることを知ったことが、人生の転換期となった。現在、大阪市生野区を舞台に多文化共生のまちづくりに取り組み、生野区を全国1のグローバルタウンにしたいと奮闘中。
〜トークから・・・こんな思いが聞こえてきました〜
●NGOの魅力
・もっとも現地の人たちに寄り添い、政治の思惑などに影響を受けずに活動できるのがNGO。
・現場にいるからこそ聞こえてくる要望や声がある。
●難しさ
・絶望しまくっている。
・思った以上に、日本社会の人が思いを馳せられる距離は短い。
・今の社会はアルゴリズムで動いている。
・活動地が、そもそも日本の人に馴染みのない国々。
・社会課題の解決のために活動しているのに、社会課題の方が進むスピードが速い。
・地味で地道な仕事が多い。
・現地スタッフの安全を確保しないといけない。
・紛争地だと複数年にわたる目標を立てづらい。しかし助成団体からは求められる!
●嬉しかった・励まされたこと
・現場から送られてくる写真に、笑顔があること。
・支援者から温かい応援があった時。
・活動のお陰で暮らしがよくなったと報告があった時。
・情報発信が届いたと手応えがあった時。
・支援者と被支援者の関係が変わった時。
●これからも前に進んでいきます。
・排外的な空気が国内外で潮流となり、戦争も増えている中で、それとは違う方向性を示していきたい。
・ひとりでできることは限られている。活動に関わる人たちの広がりを作りたい。
・海外のことや異文化をおもしろと思える人を増やしたい。
・異なるものを受け入れられる土壌づくりや、理解できないことも遠ざけるのではなく面白みを伝えたい。
・社会課題も、それがあるから変わるチャンスと受けとめて、課題があるからおもろいやんと、この業界の面白さを伝えたい。
アーユスNGO新人賞の賞金20万円の原資は、クラウドファンディング「国際協力の未来を担う新人を応援しよう! 厳しい現場で奮闘する担い手たちに、NGO新人賞という小さな光を贈りたい」で集まった寄付金です。今年度は、のべ91人の方から1,278,000円お寄せいただきました。お陰様で、当初3人の方にお贈りする予定だったのが、4人の方にお贈りすることができました。改めて、ご協力くださった皆さまに御礼申しあげます。





