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国際協力の現場から2014/12/16

AAN:バングラデシュの魅力をもっと身近に


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バングラデシュの魅力をもっと身近に

 私は、宮崎大学工学部社会環境システム工学科(土木環境系の学科)2年生です。AANには1年生からインターンとして関わっており、イベントやFace book更新など、多くの人にAANやその活動を知ってもらえるように情報発信をしています。今年の10月には、バングラデシュに初めて訪問し、AANの国外活動や水浄化システムの見学、勉強をしてきました。

 帰国後、11月16日(日)に大学祭があり、AANは国際協力のコーナーに出店しました。バングラで使用されている水瓶を実際に持つ体験に加え、砒素についての情報とAANの活動が示されたパネル展示と水浄化キット体験コーナーを設けました。

 私は主に水浄化キット体験を担当しました。これは砂利と砂をそれぞれ入れた2つのペットボトルを使用して濾過方法の原理を説明するものです。ここでは色を付けた水(汚濁水:ゼリー状の物質を混ぜたもの)をペットボトルに流し、砂利、砂がそれをろ過する様子を見せました。これは5月ごろからAAN事務所で時間を見つけては工夫を凝らしてきたものでした。

 この砂利、砂による水浄化法はバングラデシュで実際に使用されています。それを身近なもので再現することで、AANの活動、装置の構造、役割、住民と水の関わりを知ってもらいました。

 今回の出展では
・AANの活動を広い世代に知ってもらう(特に若い人達)
・体験コーナーを設置することで見聞だけではなく体感してもらう
・観覧者からの意見を聞く
を目的として挙げました。

 水浄化キット体験コーナーには、特に小学生や保護者が大いに喰い付いて下さりました。進んで実験を行う子供の姿が見られ、また、質問や改善点を聞くことも出来ました。意見には、
・白衣を着用し雰囲気を出す。
・砂利層を厚くする。
・砂層の着色をはっきりするために、汚濁物質をもう少し小さいものにする。
・色付の汚濁水をもっと濃くし、実験前後に大きな違いを分かりやすくする。
などがあり、これらの意見を参考に今後改良を加えていきたいと思っています。

 他に体験コーナーで良かった点は、装置の構造や説明を記載したプリントを配ったことです。もっと詳しく知りたい人や、家に帰って自分で同じものを作成する人の参考になったと思います。

 パネル展示では、パネルに目を向ける人が少なかったです。パネルはバングラデシュの文化や食べ物、乗り物などバングラデシュの魅力を伝えるものを示していました。私はそれを見てすぐ向こうの世界に入ってゆけましたが、行ったことない人に魅力を感じてもらう工夫が必要だったと思いました。バングラデシュを知って頂けないと、AAN会員が増えないのではないかと思うからです。

 今回のイベントを通して、バングラデシュを遠い国ではなく、その魅力を身近に感じてもらうことが大切だと思いました。(AANインターン 西村恵美)