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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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国際協力の現場から

国際協力の現場から2013/08/30

AAN:バロアチェンパーティを開催しました!


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パーティで活動について説明するラジュさん

バロアチェンパーティを開催しました!

 8月19日、宮崎市のホテルでバングラデシュ人研修生の歓迎会が行われた。名前は「バロアチェンパーティ」。バロアチェンとはベンガル語で「お元気ですか?」を意味する。参加者は、アジア砒素ネットワーク(以下、AAN)の職員3名を含め22名である。

 そのほか、AANの会員や事業に携わっている大学関係者、そして宮崎市上下水道局の方々も参加された。その名の通り、バロアチェンパーティは堅い話一切なしの、和やかな雰囲気につつまれた。

 今回バングラデシュから来たのは、AANが行っている「ジコルガチャ郡ユニオン飲料水サービス支援事業」の現地関係者、ジコルガチャ群の郡長であるハック氏と飲料水サービス事業の現地責任者であるラジュー氏である。今回の10日間の日本研修で、宮崎市、AAN設立のきっかけとなった砒素鉱山のあった高千穂町土呂久、熊本市の水道局や水源地を視察することになっている。

 郡長のハック氏はバングラデシュ中間政府と地方政府の間にたつコーディネーター業務をしている。「地方のニーズをよく聞き取り、正確に中央政府に伝え、地方の開発につなげている。」と話された。また、ラジュー氏は「責任者なので、日々プレッシャーを感じるが、毎日を楽しむ気持ちを忘れないようにしている。」と笑顔で答えてくれた。

 NPOは会員に支えられて成り立つ団体だ。AANは主な活動地がバングラデシュであるため、会員には私たちの普段の活動が見えづらい。今回のパーティは、現地の事業担当者と会員が直に交流ができるため、非常に意味があるものであった。ラジュー氏は、バングラデシュの文化や歴史をまとめたプレゼンテーションを披露。バングラデシュ人が苦しみと苦労の末勝ち取った独立の話には、参加者一同、真剣に耳を傾けた。会員それぞれが「私たちが支援しているのは、誰で、何なのか」を再確認するいい機会となった。今後も会員がバングラデシュでの事業を身近に感じられるようなイベントを積極的に開いていきたい。(宮崎事務所 今村麻由子)