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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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国際協力の現場から

国際協力の現場から2018/10/25

Nangoc:シェアオフィスをスタートして3カ月


シェアオフィスをスタートして3カ月
~中部地域の多文化共生&開発教育のNGOとともに~


シェアオフィスの一風景

 当団体は2018年7月、加盟団体(48団体)のうち、2団体と共にシェアオフィスを開始しました。そのきっかけとなる出来事が二つありました。
 まず一つ目のきっかけは、アーユスの皆さまより組織の基盤強化にご支援を頂けることになり、基盤強化の具体的な解決策について話し合った際、挙がった有力なアイデアが「シェアオフィス」でした。ただ事務所は狭く、かつニーズがあるのかという懸念がありました。
 そのような折り、二つ目のきっかけがありました。市内にて約20年間続いたシェアオフィスが閉鎖になり、2つの団体が行き先に困り、相談がありました。いずれの団体も常勤職員を持たず、専用のデスクは不要でした。

二つの団体の看板が追加された事務所のドア

二つの団体の看板が追加された事務所のドア

 こうして二つのきっかけにより、多文化共生に取り組む「外国人ヘルプライン東海」、開発教育に取り組む「NIED・国際理解教育センター」、と共にシェアオフィスをスタートし、約3ヵ月が経過しました。
 小さな変化としては、出入りする人が増えた等がありますが、最も大きな変化は、「ここに事務所を構えているだけで、存在意義があるように感じられる」ことです。
 常に「加盟団体の役に立たなければならない」、「存在意義を示し続けなければ」という使命感とプレッシャーがありました。あるネットワークNGOの元事務局長の言葉が耳に残っています。「ネットワークNGOの職員はモチベーションを保ちにくく、勤続しにくい。何をやっても指摘され、やらなくても言われ、板挟みの“サンドバック状態”になりやすいから」
 しかしある時、当団体の加盟団体でもある、アーユス東海の伊藤信道さんより、「ネットワークNGOは存在しているだけで価値がある。ネットワークNGOをやろうという人たちがいるだけで尊いことだ。」という有難いお言葉をいただき、それが私たちの大きな心の支えとなっています。
 今になってその言葉が、ようやく体感できるようになった活動が「シェアオフィス」。みなさんもぜひ事務所にお立ち寄りください。