平和人権/アジア
平和人権/アジア2021/08/16ツイート
ミャンマー:少数民族地域での医療支援
日本ビルマ救援センター(BRC-J)は、2月に起きたクーデター以降、日本に暮らすミャンマー人の人たちと連携して、仕事をボイコットすることで国軍に従わないことを示す不服従運動に従事する人たちや、治安部隊による暴力の被害を受けた人たちに向けての支援を行っています。
BRCJが共に活動しているOne-To-One-Save-Myanmar-Campaignは、海外にいるミャンマー人の学生や研究者のグループを通じてミャンマーの人たちが必要としている支援を調査し、集めた寄付を送っています。アーユスがBRCJに協力した資金も、BRCJからOne-To-One-Save-Myanmar-Campaignを通して、ミャンマーに届けられています。
アーユスは2度にわたり協力金をお送りしました。
6月末に送った2回目の支援は、7月に入って現地に届けられました。ミャンマー東部のカレン州の病院が使う緊急医療のための薬品や医療物資を購入するのに充てられたと報告を受けました。
カレン州は少数民族の地域でただでさえ情勢が不安定なところ、クーデター後には国軍による空爆を受けて大きな影響を受けています。さらには、タイ国境に隣接しているため、クーデターによって国内避難民が各地から押し寄せてきており、外科的手術から出産まで多様な緊急対応がこれまで以上に求められるようになりました。加えて新型コロナウイルス感染症の第三波がミャンマー全土を覆い、カレン州の一部では人口の30%が症状を示していると言われていますが、ほとんどが適切な治療を受けることができずにいます。
このような状況で、国際社会からの支援が必須となるなか、アーユスをはじめとして日本から送られた寄付をもとに、25種類の医薬品や医療物資が80万円分購入されました。
国軍による一方的な支配が進むなか、感染症の脅威も広がり、ミャンマーの人たちへの人道的支援はまだまだ必要です。特に自由度の高い民間からの支援は重要です。どうぞ引き続きご協力のほどお願い申しあげます。