スタッフ雑記帳
スタッフ雑記帳2017/02/23ツイート
2月7日にアーユス・デイを盛大に開催しました
今年度で2回目の開催となる「āyus day」。2月7日に東京・五反田の本立寺を会場に、「NGOブレークスルー支援」の公開選考会、第4回アーユス賞の授賞式、新年会/祝賀会、の3つのイベントが行われました。当日はアーユスの会員や仏教関係者、NGO関係者など、のべ120名ほどの方々にご参加いただき、アーユスの活動の一端に触れていただくとともに、アーユス賞を受賞した方々を祝福する機会となり、新年会/祝賀会では、アーユスと深い関わりのある方々のみならず、はじめてアーユスのイベントに参加した方々も含めた幅広い交流が繰り広げられました。
この場をお借りしまして、当日ご参加いただきました皆さま、参加できなかった代わりにメッセージを頂戴した皆さま、その他アーユスの活動に日々ご協力を頂いている皆さまに厚く御礼申し上げます。
まず先陣を切って行われた「NGOブレークスルー支援事業」の公開選考会は、二次選考に進んだ「移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)」と「シャプラニール=市民による海外協力の会」の2団体にご参加いただきました。「NGOブレークスルー支援事業」は、アーユスが過去に組織強化支援(旧:人材支援)を行った国際協力NGOを対象に、NGOが組織面及び事業面で困難な状況を打開(ブレークスルー)するきっかけにしてもらうこと、組織としての持続的な成長や活動の質の向上が図られるなど、より良い形でステップアップできるように後押しする事業で、2016年度から始まった支援スキームです。2団体から素晴らしいプレゼンテーションをいただいた後に質疑応答が行われ、アーユスの専門委員等から両団体の活動提案について前向きなコメントや疑問点・留意点についての指摘が出され、建設的な議論となりました。最後に投票権を持つアーユス会員と専門委員による投票が行われた結果、2017年度の支援対象として、「南アジアのフェアトレード業界の飛躍を目指した、食品商材の検討調査・開発」を提案した「シャプラニール=市民による海外協力の会」が選ばれました。シャプラニールは昨年も二次選考に進みながら惜しくも次点で終わりましたが、今回は見事に2017年度からの支援が決定することになりました。一方の移住連はわずかに及びませんでしたが、移住者の視点からの政策提言の必要性を訴えるという時宜を得たプレゼンは多くの参加者の心を掴み、移住連に対しても惜しみない拍手が送られました。
続いて行われた「第4回アーユス賞授賞式」では、日本の国際協力NGO活動で多大な功績のあった方に授与する「NGO大賞(功労賞)」、将来の活躍が期待される有望な人材に贈られる「NGO新人賞(奨励賞)」、アーユスの活動への協力に感謝の気持ちを込めて贈る「特別功労賞」の三賞の授与が行われました。
はじめに、アーユス特別功労賞を受賞された岸野亮淳さん(浄土宗西山禅林寺派恵光寺住職)に、賞状及び記念トロフィーが授与され、NGO新人賞(奨励賞)を受賞された、秋山真輝さん(シェア=国際保健協力市民の会)、寺田佳代さん(アジア砒素ネットワーク)、野津美由紀さん(難民支援協会)の3名に、賞状ならびに賞金20万円の目録が贈られました。最後に、NGO大賞(功労賞)に輝いた田中好子さん(パレスチナ子どものキャンペーン事務局長)と、本田徹さん(シェア=国際保健協力市民の会代表理事)に、賞状と記念トロフィー及び賞金100万円の目録が手渡され、アーユス賞受賞者の方々に会場全体から盛大な拍手が送られました。各受賞者の皆さまからは素晴らしい受賞スピーチをいただきましたが、授賞理由とともに、そのエッセンスともいうべき受賞メッセージは下記ページからご覧いただけます。https://ngo-ayus.jp/activity/award/
新年会/祝賀会では、冒頭、2017年度からNGO組織強化支援の対象団体になる「地雷廃絶日本キャンペーン」より団体及び活動紹介を行っていただきました。これまでの対人地雷やクラスター爆弾の廃絶に向けた取り組みに加え、「市民が創る平和運動」の牽引役として、日本の軍事化の流れを止める意識を一般市民に広めることを目的に兵器に関する問題についてのキャンペーンに取り組んでいく方針が示され、来場者の関心を集めました。
昨年度のNGO大賞を受賞された渡辺英俊さんより乾杯のご発声をいただいた後、無農薬野菜をベースにした料理を得意とする原かおりさんによるお食事を堪能しながら様々な方々との交流を楽しむ光景が会場全体で見られました。
アーユス・デイは、アーユスにとって一年で最大のイベントであり、アーユスの活動を多くの方々に知っていただくばかりでなく、多くの方々にとって新たな繋がりが生まれ、ネットワークが拡がる機会になることを願っています。そして、アーユスにとっても、この活動が多くの方々に支えられ、繋がっていることを改めて実感する機会にもなっています。小さなネットワークが着実に拡がり、やがては社会を変えていく大きなうねりになっていくことをアーユスとしてもめざしています。
みなさま、来年もまたアーユス・デイでお会いしましょう!
これからもアーユスをよろしくお願いいたします。