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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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ayusより 2025/10/31

★アーユス・メールマガジン第158号(2025年10月31日発行)★


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   ★アーユス・メールマガジン(月刊アーユス)★
    〜世界にお布施。むすぶ、ひらく、未来。〜
  第158号(2025年10月31日発行)https://www.ngo-ayus.jp/
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 国際協力の仕事をしていても、これだけ円安が続き、さらに加
速するとなると、なかなか海外に行くことができずにいます。現
場を持っていないので、行く必要性も低いのですが、それでも現
地の空気感や人々の思いを直接感じるのは重要なことです。
 私は、これまでガザ地区に3回ほど足を運びました。とても貴
重な経験をさせていただきました。地中海に面したとても風光明
媚な海岸、緑豊かな農地、そしてそこに生きる人たちの強さ。尚
更、2023年10月から続くガザの状況には、焦燥感と無力感が付き
まといます。
 全ての人たちが行けるわけではありません。だからこそ、アー
ユスのような存在が現地と外を繋ぐ役を果たさないといけないの
ですが、思う様にできないことがジレンマです。
 10月4日には、ガザの人たちに私たちのそんな思いを届けようと
東京都港区の聖アンデレ教会と増上寺でイベントを開きました。
祈りの場という場の力も加わって、集まった人たちの犠牲者を悼
み平和を願う気持ちが、強いものになった気がします。(M.E.)
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【1】アーユス・アップデート
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●11月のメッセージ:「解放」と「引き締め」の先には
日本が先の戦争に突き進んだ理由を研究している、歴史家・益田
肇さん。近刊『人びとの社会戦争』でひもとかれていることは、
今の世相を考えるうえでも大きく参考になりそうです。
【募集開始】2026年度『街の灯』支援事業
光の当たらないところに光を当てる事業への資金協力を、今年も
行います。11/1から申請書の受付を開始、締切は12/10です。
NGO/NPO、各市民団体のみなさま、ご検討ください。
 
【報告】NGO新人賞のためのクラウドファンディング無事終了
9/1に開始したクラウドファンディングは、おかげさまを持ちまし
て、のべ91人の方から、1,278,000円のご寄付を頂戴して終了い
たしました。多くのみなさまのご協力に心より御礼申し上げます。
今年度も無事に、新人賞受賞者への副賞の贈呈と、授賞式が開催
できることになりました。12月中旬には受賞者を発表予定ですの
で、楽しみにしていてください!
授賞式は3月上旬を予定しています。
皆さまの温かい応援をこの賞に込め、しっかりお渡しさせていた
だきます。
クラウドファンディング期間中に行なったインタビュー「NGOに
関わること」、読み応えあります。ぜひどうぞ。
 
【お願い】「物でお布施」にご協力&広めてください!
アーユスでは身の回りの使えるけれど使わない物を集めています。
たとえば
◎ 大掃除で出た不要品
◎ 書き損じハガキや未使用切手
◎ 書籍やDVD
など、アーユスが責任持って活動費として生かします。
「物でお布施」A5版チラシ(無料)も用意しています。お知り合
いに配って広めてくださる方、ぜひ必要部数お知らせください。
【セミナー】11/6 ミャンマー軍の見せかけの「選挙」と人びとの
求める真の連邦制民主主義(対面/オンライン)
 1988年の民主化運動の時からミャンマーの人々の声を発信し続
けているProgressive Voiceのキンオンマーさんが来日。最近のミ
ャンマーの状況と、12月に予定されている「見せかけ」の選挙実
施の中止を求めるなど市民の声を伺います。
【セミナー】11/27アートにみるアフガニスタンの女子教育の今
(仮題)(オンライン)
 アフガニスタンでの地下女子教育を支援する「平和村ユナイテッ
ド」と共に、現地の最近の状況や、絵や詩を通じて女子教育を求め
る思いを共有します。詳細・申込方法は決まり次第ご案内します。
 
【報告】ウクライナ緊急救援
 停戦の見通しが立たないウクライナ戦争。首都キーウは攻撃を受
けるだけでなく、戦闘が激しい東部地域からの避難民も多く受け入
れています。「チェルノブイリ救援・中部」が行う、国内避難民へ
の食料配布(600人対象)に協力しました。
 
【報告】ガザ─NGOによる報告会とキャンドルアクション
 和平合意の第一段階に進んだとはいえ、行く先が読めないガザ
情勢。未曾有の人道危機が始まって2年経ちますが、10/4には、
東京都港区の聖アンデレ教会と増上寺を会場に「停戦を、食料を、
今すぐに」という集会を12のNGOや団体で開きました。増上寺
では、「Let GAZA Live」の文字をキャンドルが描き、訪れた人と
共に犠牲者を悼み、平和を願いました。
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【2】NGOピックアップ
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●11/9 Peace & Democracy フォーラム2025
~戦後80年の節目に平和への一歩(対面&オンライン。要申込)
「沖縄平和賞」の受賞団体有志が開催するフォーラムで、研修に参
加した沖縄の学生4名が報告します。アーユス専門委員の石川えりさ
ん(難民支援協会)が基調講演で登壇。パネルディスカッションで
は、国際NGOと研修参加学生が沖縄からの平和発信と国際協力、民
主主義について考える場をつくります。
 
●11/17〜HAPIC(ハピック)− HAPPINESS IDEA CONFERENCE
グローバルな社会課題の解決を志す多様な人々が出会い、学び、共
創するカンファレンスが、今年も約1か月にわたって開催されます。
初日は対面での交流イベントも。詳細は公式サイトからご確認を。
<国際協力NGOセンター(JANIC)>
 
●「万博で日本に入国・・・『帰りたくない』就労ビザに切り替え
たいとの相談相次ぐ」との報道に対する申入
全国難民弁護団連絡会議、外国人人権法連絡会、移住者と連帯する
全国ネットワークの3団体が、テレビ朝日に申し入れを行いました。
 
●【緊急支援】アフガニスタン東部地震被災地支援
アフガニスタンで8/31に発生した地震の被災者に対し、平和村ユ
ナイテッドは被災地支援を実施中です。救援活動があまり行われ
ていない東部ナンガルハル州ダライヌールで、食料や緊急の生活
必需品の現金提供を行っています。様々な立場の人たちで立ち上
げる「地域救援平和委員会」が、団結・寛容・協調のための平和
メッセージを発信し、地域が結束して被災と対立を乗り越えよう
としていることが特徴です。
<平和村ユナイテッド>
 
●【声明】スーダン・北ダルフール州都エル・ファーシルにおける
民間人への攻撃に関する国連・国際NGO共同声明
スーダンで即応支援部隊(RSF)が民間人への攻撃を続けていること
に対して、国連加盟国や地域機関、支援国などに民間人保護や人
道支援へのアクセスを求める共同声明が出されています。
<日本国際ボランティアセンター>
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【3】会員・専門委員等からのお知らせ
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●11/30 公開講座「対話するケアを求めて〜つながりとALS」(対
面・東京)
ドキュメンタリー映画『杳(はる)かなる』の上映と、監督の宍
戸大裕さん、立教大学教授・大熊玄さん、専門委員の星野哲さん
による鼎談。他者とのつながりの基盤にある「コミュニケーショ
ン」とはそもそも何かを映画を通して考えます。事前申込制。
 
●11/22-28 映画『医の倫理と戦争』(東京)
日本の医療現場が抱えるさまざまな問題に取り組む医療関係者は
戦争と平和にどう向き合っているのか。専門委員の沢田貴志さん
(港町診療所)も出演されているドキュメンタリー『医の倫理と
戦争』上映会が各地で行われています。11月は東京で上映です。
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【4】NGO等情報告知板
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●【コメント発表】入管庁「ゼロプラン」の実施状況にコメント
入管庁が発表したいわゆる「不法滞在外国人ゼロプラン」の実施状
況が発表されました。難民支援協会は、護送官付きの送還が増えて
いる状況について、難民支援の立場から現状を強く懸念するコメン
トを発表しました。
 ●【サイト開設】メイド・イン・インドネシアの真実
ー熱帯林を破壊してつくられる紙製品ー
インドネシアからやってくるコピー用紙やティッシュなどの紙製品に
まつわる問題をイラストや画像とともにわかりやすく解説したサイト
が公開されました。
<熱帯林行動ネットワーク>https://paper.jatan.org/
 
 ●11/1、11/8、11/22 子どもの権利連続講座 第2弾~日本と海外の
子どもの権利保障について考える ~子どもの権利のレンズを使うと、
あれもこれも権利侵害!?
自治体、企業、学校、フリースクール、ネット社会など、さまざま
な角度から子どもの声が聴かれ、子どもが一人の人間として自由に
主体的に生きることができる社会をどのようにつくっていくかをと
もに考えます。アーカイブあり。
<国際子ども権利センター>https://crights-renzoku2025.peatix.com
 
 ●ナジャfromモザンビーク Music Live 2025
モザンビークの人気ミュージシャンで、モザンビークのいのちをつ
なぐ会の寺子屋ディレクターでもあるナジャが大阪(11/23, 24, 26)
と東京(12/13)で公演を行います。力強く美しいアフリカの歌声に
ぜひこの機会に触れてください。
<モザンビークのいのちをつなぐ会>
 ●2026年春季NGO海外研修プログラム
カンボジア、ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所に、2026年2-3月
に約4週間、現地滞在する貴重な海外研修プログラムの参加者を
募集しています。国際貢献の担い手の育成を目指します。
<シャンティ国際ボランティア会>https://x.gd/C6xxB
 
●移住連チャリティカレンダー2026「お茶はいかが?」
日本に暮らす移民・難民、移民ルーツをもつ人びとの姿を伝え、
エンパワメントするためのチャリティカレンダーが販売中です。
売上は、移民・難民の生活をサポートする活動に役立てられます。
<移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)>
 
●11/12 デジタルヘルス×コミュニティLearning Hub_Series002
「眼科領域から学ぶ!デジタルヘルス導入の課題とブレークスルーのカギ」
日本のデジタル技術が途上国の健康格差の解消に貢献する一方で、
導入された技術が実装され、途上国の保健医療の「仕組み」とし
て定着しているのか。技術の定着と課題突破のヒントを探ります。
<シェア=国際保健協力市民の会>
 
●11/21 初心者歓迎!開発教育入門講座(オンライン)
ワークショップとレクチャーを通して「開発教育」をわかりやすく
ご紹介する講座です。
<開発教育協会(DEAR)>https://www.dear.or.jp/event/265/
 
●2026/3〜 PARC自由学校  畑で実践!!
<たね>からはじまる無肥料自然栽培講座
埼玉県富士見市で開催されている、農薬や肥料を使わない野菜作
りを実践で学ぶ大人気の講座です。2026年3月から翌2月まで。
<アジア太平洋資料センター(PARC)>
●【署名】立ち退きを迫られているペレーズ住民に代替移住地を!
フィリピンに大土地所有制が残るなか、支援をしてきた奨学生や
フェアトレード商品の生産者が住居立ち退きを迫られています。
町長・町議会に移転先提供を求める署名活動をしています。
<アクセス>https://c.org/Ln7rZbBPyG
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★編集後記:10月のできごと
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▼引越をもくろんでいたのですが、結局、契約更新までに物件が
見つからず断念。実は引っ越し魔でして、大学からずっと東京に
通学・通勤してるのに、今のアパートで11軒目。転居は面倒だけ
ど、違うところに行きたくなるのです…。(伊藤)
▼NGO新人賞のクラウドファンディング、4年目でしたが支援者
の皆さんが寄せてくださるメッセージがより切実になってきてい
るような気がして、「応援団」としてのアーユスの役割と責任を
再確認。我々も頑張らねば〜(寺西)
▼朝ドラ『バケバケ』。松江市生まれだけん、気になるのは方言
と風景。オープニングロールで、石垣やら堀をバックにヘブンさ
んとトキさんが仲よさげに傘さしちょう場面がでーけど、あの木
の橋は高校時代の通学路だけんね(なにげに自慢)。(枝木)
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▼アーユスでは会員を募集しています。すべてのいのちが尊重さ
れ、生かされ生かし合う世界をめざす活動にご協力ください。
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■編集・発行: NPO法人アーユス仏教国際協力ネットワーク
〒135-0024 東京都江東区清澄3-6-8
TEL:03-3820-5831  FAX:03-3820-5832
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