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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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スタッフ雑記帳

スタッフ雑記帳2014/06/23

2014年度総会及び総会セミナーが行われました


2014年6月19日に東京・江東区の長専院でアーユスの総会と総会セミナーが行われました。総会に28名、総会セミナーには33名が参加。総会では、2013年度の事業・決算報告、定款変更、2014・2015年度の事業計画案・予算案、役員改選がそれぞれ承認されました。また、NGO組織強化支援事業評価の中間報告と関西事務所閉鎖の報告も行われました。

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続いて行われた総会セミナーでは、2014年度からNGO組織強化支援事業の対象団体となった「エイズ孤児支援NGO・PLAS(プラス)」の小島美緒さんが講師として、エイズ孤児とHIV/AIDSの問題、プラスのアフリカでの支援活動の現状、国内活動の様子と日本からできるアクションについて、率直な語り口でお話しいただきました。

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エイズ孤児は、全世界で1780万人が居て、その85%はサハラ以南のアフリカに集中しています。エイズ孤児が直面する問題は、HIV/エイズへの偏見や差別、短期間で両親を失う状況に置かれること、就学が困難であること、等が挙げられます。こうした中で、プラスはケニアとウガンダでエイズ孤児を対象にした就学支援、学校教室の建設・改築、エイズで夫を亡くしたお母さんたちが自立できるための養鶏事業などを行っています。また、HIVの蔓延を防ぎ、エイズ孤児への差別を解消するための予防教育にも力を入れています。さらに、こうした活動をより効果的に行っていけるように地域のリーダーを育成し、地域住民への啓発活動が積極的に取り組まれています。これまでに、3校の小学校で11棟の教室を支援し、320名の子どもが新たに学校に通えるようになりました。さらに、累計で69名の啓発リーダーが育成され、21,500名に対してエイズの啓発が行われるなど、様々な支援の成果が挙がっています。

プラスは、2005年に「エイズやエイズ孤児について語ろう」と集まった7人の学生によって設立されました。それぞれがアフリカ、アジアでボランティアを経験しており、人脈もお金も経験もない中で、「エイズ孤児の問題を解決したい!」という情熱で活動が始まりました。当時学生だった小島さんも設立間もなくメンバーに加わり、単身ウガンダに渡り、HIV陽性者のサポート団体やプラスが支援する小学校で3ヶ月間ボランティアをしました。大学卒業後、一般企業に就職しましたが、「知ってしまったからには、行動したい!」と一念発起して3年余りで会社を退職。そのままプラスで働くことになりました。地域の大人たちが変わり、子どもたちが変わり、未来が変わる。プラスで活動し始めてから様々なつながりの中で、多くのインターンやボランティアに支えられながら活動できていることに、何にも代え難い充実感を感じていると小島さんは言います。

現在、プラスの活動を支援する輪は、個人から企業へと広がっています。プラスの支援は、「与える支援」ではなく、「創る支援」だと言います。地元のリーダーたちと一緒に創る教育支援やエイズ啓発の活動が、HIV/エイズによって影響を受けている子どもたちの笑顔に繋がります。アーユスも、こうした活動に協力しつつ、エイズ孤児の問題をより多くの仏教者やNGO関係者に伝えていきたいと考えています。