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平和人権/アジア

平和人権/アジア2016/02/17

南北コリアと日本のともだち展@東京展が開催されました


 2016年2月13日から15日まで、東京都千代田区にあるアーツ千代田3111で開催された標記イベントが無事に終わりました。期間中、多くの人が来場し、東北アジアに住む子どもたちの絵が描いた等身大の自画像や「わたしのお気に入り」のテーマで集まった絵画の数々を鑑賞していただきました。

 「南北コリアと日本のともだち展」は、わたしたちの住む北東アジア地域の平和を願って2001年から始められた催しで、大韓民国・朝鮮民主主義人民共和国・日本そして在日コリアンの子どもたちの絵をひとつの会場に展示して、絵でお互いを紹介しあい、わたしたちの間にある壁を乗り越える第一歩にしたいという思いを持って毎年開催してきました。東京だけではなく、ソウル、ピョンヤンでも展示会を催し、また作品を貸し出して、全国各地で巡回展も行われています。

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 実際に行き来して直接交流することは難しくても、この絵画交流を通じて、絵を通して相手が考えていること、感じていることに思いを馳せ、互いの文化や暮らしについて学び、あたかも同じ場所にいるがごとく心を通わせるひとときを持ってもらうことができると思います。さらに、お互いの絵について感じたことをメッセージとして交換し合うという行為を通して、遠く離れていても友だちになれるということも、私たちが大切にしていることです。このように、子どもたちの絵にはさまざまな思いが込められていて、それを他の国の子どもたちが感じ取り、メッセージを送るというキャッチボールの積み重ねが、いつの日か、国の違いを乗り越えて東北アジアが一つになれる日がきっと訪れると確信しています。

 今回の絵画展では、「東アジアのともだちにあいさつしよう!」というコンセプトで行われた等身大の自画像をつくってみる子ども絵画ワークショップをはじめ、ともだち展の平壌訪問に同行したメディア関係者から見た「北朝鮮を伝えるということ」をテーマにしたトークセッション、各地域で絵画ワークショップに参加した若手メンバーのお話、平壌を訪問して現地の大学生と交流した日本の大学生による報告など、盛りだくさんの内容でのトークイベントも行われました。

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 これらの話を聞くと、それぞれに異なる事情を抱えながらも、どの国の誰もが平和を望み、人と人との交流を喜び、相手を理解しようとする気持ちで満ちあふれていることが分かります。いつの日か、子どもたちが絵を通してだけでなく、実際に相互を自由に訪問しあって、直接交流できるような機会が訪れることを信じてこの絵画交流を続けていきたいと思います。