アーユスは、ロシアによるウクライナ軍事進攻へ、深い悲しみと怒りを持って抗議します。ロシアに、即刻の軍事行動停止と軍隊撤退を強く求めます。攻撃にいのちを脅かされているウクライナの人びとに思いを馳せ、無事を願います。そして、今、平和を求めて声をあげている世界中の市民へ連帯を表明します。
今日に至るまで、ロシアの侵攻の可能性は世界中から注視されてきました。その中での暴挙とそれに伴って核使用可能性を恫喝材料とした事実は断じて認められません。
また、挑発に呼応して、この機に核兵器共有を日本で検討すべきなどという声があがったことへも深い悲しみを覚えます。日本の私たちとしては今回の事態にあたり、隣国同士の諍いという点から単純に東アジア情勢を重ね合わせたりするのではなく、それぞれの歴史経緯を丁寧に踏まえながら、現在の自分たちとの関わりとつながりを見つめ行動することが求められます。
先日開かれたIPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)の会合で、ロシア代表団が「この紛争を防ぐことができなかったすべてのロシア人を代表して、謝罪を表明させてほしい。現在起きているウクライナへの攻撃には何の正当性も見つけることができない」と発言したと伝えられます。手をつなぐべき者とつなぎ、糾すべき相手に対して声を上げ続けることが今必要です。
ロシアのウクライナ侵攻は、遠い場所ではありますが、別の世界の出来事ではありません。この事態を看過することは、この先に日本が再び武力による戦争の当事者になる道筋を作ることになりかねません。ウクライナ情勢、アーユスは注視し続けます。注視し連帯の声をあげることでは戦争は止まらない、というシニカルな見方もあるでしょう。それに対しては、注視し連帯の声をあげることからしか、戦争抑止は始まらないと確信をもって応えます。(アーユス)