文字サイズ

特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

会員になるには

ニュース

NGOより 2013/05/14

5/25 セミナー「誘拐事件に見る開発・人権問題」


「政治的強制失踪」とは?
  タイとラオスの誘拐事件に見る開発・人権問題

 多くの日本企業が進出するタイや、日本が最大の援助供与国であるラオスは日本と強いつながりを持っています。ASEAN地域統合が進められるなか、経済効果が注目されていますが、その陰で起きる社会問題・人権問題はあまり知られていません。私たちは両国が抱える人権問題にどう向き合い、政治的な強制失踪の被害者がこれ以上生み出されないようにするために、何ができるのでしょうか。

 今回のセミナーでは、タイの人権活動家アンカナ・ニーラパイチット氏をお招きし、タイとラオスで起きた政治的強制失踪と人権問題について考えます。

日時:2013年5月25日(土)14:00〜17:00

会場:上智大学四谷キャンパス中央図書館8階 L-821会議室
(JR、地下鉄丸ノ内線・南北線 四ッ谷駅 麹町口・赤坂口から徒歩5分)
http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/access/accessguide/access_yotsuya
定員:80名  
申込フォームhttps://ssl.form-mailer.jp/fms/db819650245395 

資料代:無料

プログラム(予定)
14:00-14:20 はじめに:本セミナーの趣旨(メコン・ウォッチ)
14:20-15:20 ソムバットーソムチャイ ASEANの人権状況
(アンカナ・ニーラパイチット氏)
15:20-15:30 休憩
15:30-16:20 ラオスで何が起きているか??ソムバット氏誘拐事件と
その後のラオス市民社会?(メコン・ウォッチ)
16:20-17:00 ディスカッション、質疑応答

言語:タイ語(日本語通訳あり)、日本語

主催:上智大学アジア文化研究所

協力:NPO法人メコン・ウォッチ、NPO法人アーユス仏教国際協力ネットワー
ク、NPO法人 開発教育協会(DEAR)

お問い合わせ
特定非営利活動法人メコン・ウォッチ
Tel: 03-3832-5034 Fax: 03-3832-5039
Email: info@mekongwatch.org

【講師紹介】アンカナ・ニーラパイチットさん
 タイ・バンコクのムスリムの一家に生まれる。看護師であったが、人権弁護士の夫が警察官に誘拐されて行方不明になって以来、タイにおける強制失踪の撲滅や人権擁護の活動を続けている。現在、「平和のための正義財団」の代表を務め、深刻な紛争と暴力が発生している南タイの人権侵害の被害者を支えるための活動を行っている。アムネスティー・インターナショナル、光州人権賞やフランスのサルコジ前大統領から贈られた人権保護活動の功績に対する賞など、多数の賞を受けている。2007年の憲法起草委員会の委員も務めた。

ソムチャイ・ニーラパイチット氏誘拐・失踪事件
 2004年3月12日、タイの著名な人権弁護士であったソムチャイ氏は、バンコクで行方不明となった。ソムチャイ氏は、南タイで「テロの容疑者」として不当に連行されたり、拷問を受けたりしたとされるイスラム系住民などの弁護に力を注いでいた。後に、実行犯とされる警察官5名が逮捕され、ソムチャイ氏の遺体を焼却したとされるドラム缶が発見されたが、容疑者は容疑を否認しており、ソムチャイ氏の消息は不明のままである。

ソムバット・ソムポーン氏誘拐・失踪事件
 アジアのノーベル賞と呼ばれるマグサイサイ賞の受賞者でもあり、ラオスにおいて貧困削減や次世代の教育に多大な貢献をしてきたソムバット氏は、2012年12月15日、ビエンチャンで帰宅途中に消息を断った。路上の監視カメラに記録された映像によると、ソムバット氏は警察官に停車を命じられて車を降りた直後に、別の車に乗せられ連れ去られている。今も、ソムバット氏の安否や彼が乗っていた車
の所在などは明らかになっていない。