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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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スタッフ雑記帳

スタッフ雑記帳2010/10/25

10/22 先住民族の生きる智慧


現在、名古屋ではCOP10が開催され、世界の生きものやそこに住む人々に関する議論が行われています。

同時に、生物多様性に関する先住民族国際フォーラムが開催され、この度アーユスは、タイ国の少数民族カレン族の代表者(プラサートさん)の来日を支援いたしました。プラサートさんはお忙しい中、アーユスの事務所を来訪してくださいました。

少数民族としての誇り

(プラサートさん)私は、小学校に入学する際、カレン族の名前からタイ語の名前に変えました。そうしないと、いけなかったのです。。。

これまでタイ政府は、少数民族が独自の文化を学ぶ機会を奪ってきました。そのため、少数民族の人々のIdentityは村を出ると見失い、また村に戻ってくる人々も少なかったです。

しかし、現在村の人々が主体になって、カレン族の文化を守る活動を行っています。学校では、カレン語とタイ語の習得を行い、また伝統的な知識の教えを村の先輩方から学んでいます。村を出ると、自分のIdentityに自信が持てなかった人々も、自分のIdentityに誇りを持つようになりました。

この動きは、まだ世界的に貴重で海外から多くの方々が彼らの活動を注目しています。

☆カレン語を覚えるために、子どもたちは詩を歌います。そこには必ず、伝統知識が織り交ぜられた歌詞がついています。プラサートさんも、歌いながらその詩を披露してくださいました!

知らなかった焼き畑!!

タイ政府は、木を切ったり、焼き畑農業をすると気候変動につながる!!といって違法な罰金を科しています。その額は、到底払える金額ではないものです。

(プラサートさん)しかし、伝統的な焼畑農業は、生物多様性と実はマッチしているんです!土壌を豊かさにする効果があるんですよ。

プラサートさんは、焼畑農業を行った後の土壌の変化を写真で見せてくださいました。年を重ねるうちに、森はみるみる再生し、鳥たちもやってきました。5年後には、多種多様な生物が生きる森に変化していきました。

プラサートさん本当にお忙しい中、ありがとうございました。詳しい内容については次回のアーユスのニュースレターをご覧ください♪