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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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国際協力の寺

国際協力の寺2025/01/07

人形劇団がやってきた!


大きな地震から一年を迎える能登。その日が近づくにつれて、被災された地域の方々はだんだんと気分が落ち込んでしまうであろうことは想像に難くありません。そんな年末間近のクリスマス、子どもたちが楽しみ、地域の人たちも明るい気持ちで新年を迎えてもらおうと、お寺に人形劇をお迎えするイベントがおこなわれました。

石川県七尾市の安楽寺さん。ここは発災の日にも地域の方々があつまって、励まし合いながら一夜を明かしたお寺です。そのあとも自主避難所として開放され、また支援ボランティアの宿泊所にもなるなど大きな役割を果たしてこられました。
アーユスともご縁のある名古屋市の想念寺さんが支援活動を通じて、安楽寺さんのお働きに感銘を受け、2024年3月に「地震で大きな影響を受けた子どもたちを元気づけたい」と地元の人形劇団・むすび座さんをを派遣しました。すると、人形劇を楽しむ子どもたちの姿に、地域の方々も元気をもらうという大きな効果が!
お寺とお寺をつないだアーユス元職員・三村さんは、地元の「また人形劇団に来てほしい」との声を受け、実行委員会を立ち上げ、一年の締めくくりとしての上演にこぎつけました。

人形劇

当日は、子どもと大人をあわせて80人を超す大盛況。
うさぎとかめの物語を下敷きにした「わいわいパペットおんがくかい」と「ジャックと豆の木」のふたつが上演されました。
子どもと保護者だけでなく、お寺のご門徒さんなど幅広い年齢層の参加があり、大人からも「お正月を迎えるのが辛かったけれど、前向きな気持ちで新年を迎えられそう」との声が寄せられたそうです。

また、公演の後にはむすび座の団員さんたちと、いくにんかの参加者のみなさんとの語らいの場も。同じ空気を味わいながら語り合う大切さは、実際に足を運ぶからこそ実感できるものでしょう。まさに、「貸出時間がきっちり決められた会場」や「舞台と客席の距離がある会場」では実現できない大切な空間をお寺は持っています。

劇団員とお寺のみなさん劇団員のみなさん、安楽寺の住職ご夫妻、前中央が三村さん

こんな年末のすてきな一日に、アーユスも少しだけお手伝いができたことを本当にうれしく思います。
みなさんの2025年、心穏やかになれる時間が少しでも増える一年となりますように。(〒)