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2010/05/26ツイート
【イベント告知】第9回 経王寺寺子屋映画会(日時:6月5日@経王寺)
『風のかたち 〜小児がんと仲間たちの10年〜』
10年の歳月が、命の尊さ、生きる意味をやわらかに問いかける。
「風のかた ち」はどんなかたち?
(伊勢真一 監督作品 ドキュメンタリー映画105分/芸術文化振興基金助成事業)
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2010 年6月5日(土)
13:00〜(開場12:30) ※上映後、伊勢真一監督トークショー
18:00〜(開場17:30) ※ 〃
【場 所】経王寺
【料金】2,000円(当日2,500円)
チケットのご予約は、住所・氏名・枚数を明記の上、こちらまで。
http://www.kyoouji.gr.jp/form.html
※FAXまたはE-mailでも受け付けております
【お問い合わせ・連絡先】
経王寺 TEL. 03(3341)1314
FAX 03(3359)9907
Eメール tagai@kyoouji.gr.jp
【地図】http://www.kyoouji.gr.jp/map.html
【主催】経王寺 寺子屋映画会実行委員会
※寺子屋映画会とは
映画を通して、家族・教育・環境問題のこと、自分の人生や家族・社会について考えてみる映画会です。お寺に関係のない方もふるってご参加ください。
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『再生』 伊勢真一(監督)
10 年前の夏、私は小児がんと闘う仲間達の一群と三浦海岸で出逢いました。細谷亮太医師(小児科・聖路加国際病院副院長)をリーダーのひとりである、SMS サマーキャンプに撮影スタッフと共に参加したからです。そこには、病気を克服し、社会の小児がんに対する偏見や差別を跳ね返そうともがく子ども達がいまし た。
小児がんはもう、不治の病ではありません。
現在、全国におよそ2 万5 千人いると言われる小児がん患者の10 人のうち、7人から8 人までもが治っているのです。医学の進歩は、20 世紀後半から、小児がんを“治る病気”に変えたのです。恥ずかしいことに、私がそうした事実を知ったのも、キャンプに参加してからです。
以 来10 年、「命を救ってもらったお返しのつもりで私は、困ってる人や弱い人を助ける仕事をしたい・・・」と夢を語っていた少女は看護師になり、「子どもが欲し い・・・」と切実に吐露していた骨髄移植体験者が無事、母親になる姿を記録することが出来ました。「学校の先生になり、小児がんや難病のことを子どもたち に知って欲しい・・・」という願いを胸に他界してしまった仲間もいます。
カメラは子どもたちだけでなく、医療の現場で、ずっと子ども達を見守り続 けてきた細谷亮太医師の10 年間をも記録しました。「子どもは死んじゃいけない人たちだからね」カメラに語りかけたこの言葉こそが、この10 年の記録、この映画の立ち位置です。
10 年間の歳月が語りかける、小児がんと闘う仲間達の生きる力・・・それは不断に蘇る命そのものの力ではないでしょうか。
時間をかけて、ひとりひとり の命を見続けることで見えてきた「再生」という希望が描かれます。小児がん患者や体験者を、悲劇の主人公ではなく、「再生」のシンボルとして描いたこの物 語は、ただ難病を扱ったドキュメンタリーという枠にとどまらず、命の尊さ、生きる意味を問いかけ、心が病んだ時代としばしば言われる私達の社会に、希望を メッセージするに違いありません。
今、この作品は私にとって、社会にとって、必然であると確信します。
http://www2.odn.ne.jp/ise-film/ise2/kaze.htm
*当日、NGOのグッズ販売をいたします。パレスチナの平和念珠他、バングラデシュ・ネパールの小物、またパレスチナの刺繍製品等を販売しますので、どうぞお立ち寄り下さい。