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ayusより 2024/11/15ツイート
12/4 セミナー:タイのエネルギー開発計画の問題点とは?
地球沸騰化と言われる現在、各国が気候変動対策を打ち出していますが、その歩みの遅いことが世界で問題となっています。タイは日本の製造業、特に自動車関連企業が多く進出し、経済的に関係の深い国の一つです。また、電力開発分野において日本政府は、1960年代に始まった対タイ政府開発援助(ODA)、1990年代に自由化された独立系発電事業者(IPP)への公的資金の供与などにより深く関与しています。
2011年、タイは未曾有の大洪水に見舞われ、進出した日本企業も大きな被害を受けています。今年もまた、各地で深刻な洪水の被害が発生しています。タイ政府はパリ協定の目標に沿って、長期低排出発展戦略(LT-LEDS)を2021年に発表していますが、電力開発計画(PDP)については改訂が繰り返され、2024年版が年内に発表されるかは未知数という状況です。また長年、政府と市民の間で、電力の余剰と不足、高騰する電気料金についての議論が続いています。
日本もさまざまに関係するタイの電力分野で、パリ協定の目標達成に向かうためには何が必要なのか。そこにどのように市民参加が可能なのか。タイの地域から再生エネルギー普及に取り組む市民と、財務面から気候変動の解決に取り組む研究者からの報告をもとに、問題提起します。
日時:2024年12月4日(水) 13:30-15:30
※会場、オンライン併用で開催します。
会場:JICA地球ひろば6階 セミナールーム600(要申込・定員50名)
(市ヶ谷駅から徒歩10分 住所:東京都新宿区市谷本村町10-5 JICA市ヶ谷ビル)
参加費:無料
申込:https://ssl.form-mailer.jp/fms/8b1da979839081
※お申込みいただいた方に自動返信で案内が届きます。
オンライン:zoomウェビナー(要申込・定員500名)
参加費:無料
申込:https://ssl.form-mailer.jp/fms/8b1da979839081
※お申込みいただいた方に自動返信でZoomURLなど案内が届きます。
プログラム(予定):
1. はじめに:タイと日本、電力開発のこれまで (15分)
木口由香(メコン・ウォッチ)
〈発表:日本語〉
2. タイ電力開発計画(PDP2024)草案:評価と提案 (40分)
ラピパット・インガシット氏(クライメート・ファイナンス・ネットワーク・タイ 研究部門長)
〈発表:英語、日本語への逐次通訳あり〉
3. チャチュンサオ県とタイにおける「公正なエネルギー移行」運動について(40分)
ガン・タティヤクン氏(チャチュンサオ・リ・パワー コーディネーター)
〈発表:タイ語、日本語への逐次通訳あり〉
4. 質疑応答 (15分)
5. 終了挨拶
<タイからの発表者の紹介>
ラピパット・インガシット氏
CFNT (Climate Finance Network Thailand)
https://climatefinancethai.com/
CFNTは2024年に設立されたバンコクに拠点を置くシンクタンク。持続可能な金融慣行、低炭素経済への移行の促進に資するよう、財政上の意思決定に気候に関する考慮事項を組み込むよう働きかけを行っている。CFNTは、投資家から規制当局まで、さまざまな関係者と協力している。ラピパット氏はCFNTの研究部門長で財務が専門。タマサート大学にて非常勤講師も務めるほか、コラムニストや翻訳家としても知られる。
ガン・タティヤクン氏
Chachoengsao RE Power
チャチュンサオ・リ・パワーは公正なエネルギー移行の取り組みのレベルを上げることを目指して東部・チャチュンサオ県で設立された。政策レベルでは、エネルギー効率の具体化、発電を再生可能エネルギーに変更することを目指しつつ、社会的企業「セーンスリヤ(太陽の光)・パワー」を立ち上げ、再生可能エネルギー利用のアクセスが難しい低所得層と中所得層向けに、導入費用の返済が最長8年まで延長できるサービスも提供している。ガン氏はチャチュンサオ・リ・パワーのコーディネーターを務める。
主催:メコン・ウォッチ
協力:アーユス仏教国際協力ネットワーク
問合せ先:
メコン・ウォッチ
event@mekongwatch.org