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NGOより 2020/10/13ツイート
10/19 フィールドワーカーが伝える『人びとの物語』第2回 「ラオス・戦争とお化けの死」
東南アジア・太平洋の国ぐにでは、訪れた先々で、土地の伝説・神話・昔話・逸話といった「人びとの物語」を耳にすることがよくあります。その中には、思わず誰かに語り聞かせたくなるような物語もあります。あるいは、登場する地名の由来、長い間に培われた風習、滑稽な振舞いや深い知恵などを通して、地域社会・民族の価値観や世界観に気づかせてくれる物語もあります。
このオンライン・セミナーでは、ラオス・タイ・インドネシア・パラオといった国ぐに調査を重ねてきたフィールドワーカーが、自ら集めた物語を参加者のみなさんに紹介します。そして、豊富な経験と調査の成果をもとに、その物語の持つ意味や意義を読み解きながら、地域に根差した文化・伝統の大切さや現場で調査を行う楽しさを伝えます。
開催は月一回程度、各回90分間とし、希望者を対象にさらに30分間の交流会を開きます。当面2020年度末までの開催を予定し、一回だけの参加でもかまいません。自分でもフィールドワークを体験したいと考えている大学生・大学院生、アジア・太平洋諸国の社会や文化に関心のある市民のみなさん、ともかく物語の魅力を味わってみたいと思っている方がたなど、どなたでも参加していただけます。
<日程>
第二回 「ラオス・戦争とお化けの死」
10月19日(月)19時00分~20時30分(交流会~21時00分)
発表:木口由香(メコン・ウォッチ事務局長)
ラオスでは、第二次インドシナ戦争(ベトナム戦争)の時代、主にベトナム側の国境地帯が米軍により激しい空爆にさらされました。落とされた爆弾の総量は、第二次世界大戦中に日本とドイツへ落とされた量の合計を上回り、歴史上最も多くの爆弾を落とされた国となったといわれています。
半世紀前のこととなった戦争は、今のラオスに生きる人たちにとって既に身近な出来事ではありません。しかし、20年ほど前に行ったフィールドワークの中では、まだ自分に起きた身近な出来事として、訪れた者の問いかけに応じて静かに語られていました。ある村で聞いた、空爆の時にお化け(ピィ)も死んだ、という話から、農村部の人たちの生き残りをかけた経験、戦時中も目に見えない世界と繋がっていた世界観の一端と関連の古い書籍の内容を紹介したいと思います。
今後の内容・発表者は随時告知します。
<参加方法>
・参加費:無料
・事前登録:下記のリンクから事前登録してください。セミナー開催前日までにZOOM接続情報をお送りします。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/3e1289ee682258
・ZOOMに不慣れな方を対象にセミナー開始10分前から説明会を開きます。説明会への参加の事前連絡は不要です。お気軽にご参加ください。
・セミナー中の録音やスクリーンショットなどの撮影は禁止させていただきます。希望者には後日、発表用資料を公開します。
<主催など>
・主催/連絡先:(特活)メコン・ウォッチ info@mekongwatch.org(担当:木口由香)
・なお、このセミナーは「日本学術振興会・科学研究費助成事業・若手研究(2020-2023):少数言語パラオ語のデジタルアーカイブをめぐるオーラリティ研究(明治学院大学)の成果物の一環として開催します。