文字サイズ

特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

会員になるには

ニュース

NGOより 2015/11/12

12/5 食と農を支配するのは誰か?〜グローバル化時代における社会運動、民主主義、人権への新たな課題


【タイトル】
第35回国際シンポジウム
「食と農を支配するのは誰か?〜グローバル化時代における社会運動、民主主義、人権への新たな課題」

【日時】
12月5日(土)10:30~17:40

【場所】
上智大学四谷キャンパス2号館17階 1702国際会議室
(JR、地下鉄各線四ツ谷駅下車)

【基調講演者】
ミゲル・アルバレス・ガンダラ(SERAPAZ:平和のためのアドボカシー団体、メキシコ)
ビセンテ・アドリアーノ・ビセンテ(UNAC:モザンビーク全国農民連合、モザンビーク)

【パネリスト】
関根佳恵(愛知学院大学)
内田聖子(PARC:NPO法人アジア太平洋資料センター)
斉藤博嗣(一反百姓じねん道)
パッチ・アルバレス(イエズス会社会正義とエコロジー事務局)

【主催】
上智大学グローバル・コンサーン研究所

【共催】
国際基督教大学社会科学研究所

【お申込み】
事前申込制(定員120名)。
HP上の専用フォームからお申込みください→http://ssri-igc.com/application/

【通訳】
日本語/英語

【お問い合わせ先】
上智大学グローバル・コンサーン研究所 
(e-mail:35th.symposium2015@gmail.com Tel:03-3238-3023)

【シンポジウム内容】
グローバル化は、社会にポジティブな面だけでなく、多くのネガティブな問題を生み出してきました。これらに対する様々な取組みが市民社会において実践されるようになって久しく、その過程で人びとは政府と交渉・協議することで問題を解決したり、積極的非暴力の抗議運動によって阻止する事例も増えました。

しかし近年、グローバル化進展の主体である「グローバル・パワー」がIMF・世界銀行・WTO・その背後に存在する先進国から、増大する超国家企業群・多国籍企業・巨大な先進国企業に取って替わられている状況のようにみえます。

このような状況下での「グローバル・パワー」による決定や力の行使は、いかなる議会の決議を経ることなくなされるため、人々は政府と交渉・協議することさえできず、より暴力的に排除され、無視される傾向にあります。つまり、グローバル化は新局面に入っているといえるでしょう。この新局面は、グローバル企業の投資活動にはじまり、様々な領域でみられます。

本シンポジウムでは、私たちにとって一番身近な「食」と「農」に焦点をあて、「グローバル・パワー・システム」の変化とそこから生じる問題の所在を明らかにし、これに対峙する取組みの可能性について考えていきます。

基調講演では、メキシコからミゲル・アルバレス・ガンダラ氏が、モザンビークからビセンテ・アドリアーノ・ビセンテ氏が民主主義・経済・人権の側面から見た広義のグローバル危機と、その文脈の中での食糧危機についてお話します。

パネルディスカッションでは、学術分野・市民活動・農業従事者のそれぞれの立場から食・農の支配の主体について議論を展開していきます。関根佳恵氏には国際機関と家族農業の観点から、内田聖子氏にはTPP交渉をウォッチしてきた市民活動の観点から、斎藤博嗣氏には種を守る農家の観点から、それぞれ議論を深めていただきます。