ayus

　アーユスでは2013年度NGO評価支援事業として、NPO法人「ラオスのこども」が実施する「ラオスにおける子どもセンタープロジェクト」を支援することになりました。

　ラオスにおける「子どもセンター」は日本の児童館に相当する施設で、図書室と安全な遊び場を備え、子どもたちに読書、絵画、音楽、演劇、伝統芸能、手工芸などの活動の機会を提供しています。「ラオスのこども」は1994年にラオスで最初の子どもセンター創設に関わって以来、子どもの表現・遊びの場が乏しい地方を中心に現在6ヵ所の子どもセンターで行われる講座実施経費と事務経費を支援しています。アジア各国と同様、都市化が進み、エリート教育が盛んになっているラオスでは、読書や自己表現などによって、自分を守る知恵や判断力、知識や情報など、「生きる力」を育む場としての子どもセンターの役割はますます重要になっています。「ラオスの子ども」では、各センターの自立に向けた取り組みとして、ここ数年段階的に支援額を減額するという手法をとってきましたが、各センターとの繋がりが薄くなり、十分なコミュニケーションや把握ができないという新たな課題が出ています。

　こうした中、「ラオスのこども」では、これまで子どもセンターが子どもや地域に果たしてきた役割、子どもにとってのメリット・デメリット、子どもたちの変化と学校への影響などについて、「ラオスのこども」が支援するセンターと、支援していないセンターを総合的に調査し、子どもセンターの持つ役割や意味の再確認と今後の支援のあり方を見つけ出すことを目的とした評価活動を行うことになりました。評価結果については、親や地域を巻き込んだ新たな方向性や、自立に向けた運営支援のあり方など、「ラオスのこども」の次期中期計画に反映されます。

　アーユスでは、この評価活動への支援を通して、「ラオスのこども」の子どもセンタープロジェクトの質的な向上が図られ、組織的に強化されることを期待しています。

「ラオスのこども」ウェブサイト

http://homepage2.nifty.com/aspbtokyo/