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NGOより 2013/04/16ツイート
復興支援ツアー 出会い、学び、参加する旅 石巻市北上町
復興支援ツアー 出会い、学び、参加する旅 石巻市北上町
http://act.parc-jp.org/s/fs/tour-japan/2013-t1.html
(お申込み、詳細はこちらへ↑お願いします。)
概要
東日本大震災は東北の各地に巨大な爪痕を残しました。震災から3年目を迎える2013年。
少しずつ復興の道を歩んでいますが、被災者の多くはいまも仮設住宅で暮らし、
震災前から過疎化、高齢化に苦しんでいた東北の農漁村の中には復興の道筋が見えない地域も多く、
日々、さまざまな問題に悩んでいます。例えば、地域のコミュニティ全体で高台移転することができない中で、
どうやって村の連帯を残していくか、という課題などです。他方、多くの都市住民がボランティア、
支援者として被災地に赴き、被災者のおおらかさ、忍耐強さに励まされ、学んできました。
このツアーでは、パルシックが支援してきた北上町の復興の現状を知ると同時に、
地域の人々の知恵や文化を学び、自然にふれ、東北の漁村の地域資源とその魅力を再発見します。
● 料金 ¥52,000
●2013年6月~11月
●全7回/定員30名
※出かける回は交通費、宿泊費、食費などが別途かかります。
※本講座は「自由学校入会金」をお支払いいただかなくても参加可能です。
講座内容
◆6/1(土) 13:00~15:00
コミュニティ復興支援でのパルシックの仕事
■井上礼子(パルシック代表理事)
石巻市北上町は、人口わずか2,100名の漁業を中心とした集落ですが、東日本大震災で204名の死者、
94名の行方不明者を出しました。不自由な仮設住宅での生活で、悲しみを胸に、漁業を開始し、農作業
をおこなう被災者たちに励まされながら、パルシックが行ってきた活動をお話します。
◆7/6(土)~7(日) 1泊2日
出会いの旅
■被災した漁村のいま―十三浜での被災体験と復興に向けて
北上町十三浜は漁業が盛んな地域です。3.11の津波により大切な家族、家や作業場、漁具の一切を失いました。
震災後、漁師たちがどのように漁業再開へと歩んできているか、どういう課題に直面しているのか。
漁師との交流や高台移転予定地の訪問を通して学び、そして浜料理など地域の魅力を堪能します。
◆8/1(木) 19:00~21:00
★「復興」―東日本大震災の全体像と復興の現状はどうなっているのか
■室崎益輝(兵庫県立大学 特任教授/神戸大学 名誉教授)
巨大災害は、その社会の持っていた歪みを顕在化させる。
復興は、その歪みを改革する使命を持つ。本講義はそうした視点から、
東日本大震災の本質と復興のあり方を考察する。
◆9/14(土)~15(日) 1泊2日
参加する旅
★北上の農家生活を体験し、地元の幸を味わう
北上は海、山、川の幸の宝庫。津波をかぶった大地は再び野菜や花を育み始めました。
「自分の家で食べる野菜は自分で作る」という農家の心意気と、震災後の道のりをどの
ようにして歩んできたかを北上のお母さんたちから伺います。「にっこり仮設農園」
では農園スタッフの作業をお手伝いしたり、郷土料理を作り一緒に味わいながら交流します。
そして宿泊先の追分温泉で一日の疲れを癒しましょう。
◆10/5(土)14:00~16:00
★北上に見る自然・コミュニティ、そして復興
■宮内泰介(北海道大学教員/さっぽろ自由学校「遊」共同代表/PARC理事)
北上地区は、どんな歴史をたどってきたところなのか、そしてどんな復興まちづくりを目指しているのか。
自然とコミュニティとの関係を中心にお話しします。
◆10/19(土)~20(日) 1泊2日
学びの旅
★地域に残る結の力―北上町の人びとの暮らし
■佐藤清吾(宮城県漁業協同組合北上町十三浜支所運営委員会委員長)
北上の住民からは「コミュニティ」という言葉が盛んに出てきます。それは集落の中で互いに見守り合い、
助けあってきたこと、そして一緒に行事を催す楽しみのことを指していました。年長者に漁村での暮らしや
郷土芸能の神楽が復活するまでのお話を聞き、地元で盛んな葦産業の現場や雄勝の復興商店街を訪問しその
知恵や文化を学びます。宿泊先の追分温泉では、毎月一回開かれる「満月コンサート」を堪能します。
◆12/9(月)19:00~21:00
★ワークショップ:コミュニティ復興のためにできること
■井上礼子(パルシック代表理事)
3回の現地ツアーを経て、参加者の皆さんが感じられたこと、発見された北上町の魅力を語り合うなかから、
市民として、これからも北上町の被災者たちの生活再建とコミュニティの復興のための課題をみんなで探ってみます。