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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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その他 2019/02/05

2/22・23 フィリピン先住民を招いてのシンポジウム


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▼2/22(金) 東京大学▼
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フィリピン先住民との合同シンポジウム
「アジアの狩猟採集民の現状」
アイヌおよびママヌワ民族を中心に

【日時】
2019年2月22日(金)14:00~17:00

【会場】
東京大学本郷キャンパス 理学部2号館講堂
https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_06_02_j.html

ママヌワ民族(Mamanwa)は、フィリピン南部ミンダナオ島北部の山岳地帯に
数千人が暮らす先住・狩猟採集民です。1978年日本の調査隊により、フィリピン
最古の先住民(First People)であると推定されました。現在、その固有の言語や
伝統的文化は消滅寸前で民族の存続が危機に瀕しています。
われわれは今回、ママヌワ部族代表のカイン・フクマン氏とスリガオ・セントポール
大教授のラリー・ディロ氏を日本に招き、ママヌワ民族の歴史と伝統文化および
最近の鉱山開発の影響下での困難な現状について聞きます。さらに、比較のために
わが国のアイヌ民族についての研究と併せて、アジアの先住・狩猟採集民が置かれた
現状と人権上の諸問題について考えます。

14:00~14:30 司会および解説:尾本恵市(東京大学名誉教授)
「先住民族から見る日本とフィリピン」
14:30~15:00 発表(1):多原良子(アイヌ女性会議メノコモシモシ代表)
「いわゆるアイヌ新法について」
15:00~15:30 発表(2):ラリー・ディロ(スリガオ・セントポール大学教授)
およびカイン・フクマン(ママヌワ部族MAMASANSISU議長)
「フィリピン最古の先住民ママヌワの苦悩を考える」
(Understanding the Plight of the Mamanwa, First People of the Philippines)付和訳要旨
16:20~17:00 討論

申し込み・会費: 不要
問い合わせ先: 先住民族問題研究会 尾本恵市(Email keiichi0637@gmail.com)

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▼2/23(土) 立教大学▼
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公開セミナー
「先住民は多国籍企業と共存できるのか:
フィリピン・ミンダナオ島の先住民の声を聴く」
https://www.rikkyo.ac.jp/events/2019/02/mknpps000000r0hb.html?fbclid=IwAR3kCA2y-rrDX-FVe6XG_VIXqz4MMo51e_FByoye2yB07WnNac4l-MaDSug

【日時】
2019年2月23日(土)14:30~17:00

【会場】
立教大学池袋キャンパス 5号館3階 5301教室

フィリピン南部のミンダナオ島は、輸出用鉱物資源、農産物など
の一次産品の主要供給地である。例えば、フィリピンのニッケル
鉱石生産量は世界第一位であるが(2015年現在)、その主要鉱山
の一つは同島北スリガオ州にある。
またフィリピンの輸出用バナナは輸出額ではココナツオイルについで
二番目に大きな農産物であるが、そのほとんどが同島で生産されている。
いずれも主に多国籍企業によって生産、流通、販売が行われている
これらの第一次産業は、現地に雇用を生み出す一方、深刻な環境破壊や
健康被害を引き起こしており、とりわけ経済的に困難な状況におかれて
いる同島の先住民の暮らしに大きな変化をもたらしてきた。

本セミナーでは、尾本恵市氏(東京大学名誉教授、先住民族問題研究会代表)
らの集団遺伝学的調査によりフィリピン最古の先住民の末裔であるとの仮説
が発表されたママヌワ人のリーダーのカイン・フクマン氏と、同じくママヌワ人で
セントポール大学(於スリガオ市)で教鞭をとるラリー・ディロ教授を招き、
ニッケル鉱山開発が彼らの先祖伝来の領域にどのような変化をもたらしたか
について、ご講演いただく。加えて、ママヌワ人の人類学的調査を行ってきた
尾本氏と、高地栽培バナナ農園がティボリ人に与えた影響について聞き取り
を行った石井正子所員が、報告とコメントを行う。

【内容】
尾本恵市氏 「ニッケル鉱山開発とママヌワ人社会の変化」

カイン・フクマン氏(ママヌワ人リーダー)
ラリー・ディロ氏(セントポール大学[フィリピン・スリガオ市]教授)
「ママヌワ人の先祖伝来の領域とニッケル鉱山開発」(仮)

石井正子 「コメント:高地栽培バナナ農園とティボリ人の経験をふまえて」

【申し込み】
事前申し込み 不要
参加費 無料

【主催】
 立教大学アジア地域研究所