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　10月8日に、アーユス近くの長専院を会場に、NGO8団体の関係者が集まってNGOの組織強化について考えるワークショップを開催しました。ファシリテーターは明治大学教授でアーユス理事・運営委員である源由理子さん。会の目的は、それぞれの団体の組織の現状や組織強化の取り組み・課題を共有し、出てきた課題に対してどのような取り組みが可能なのか、新しいアイデアや方法を出し合うことでした。

　さまざまな議論が繰り広げられた中で、特にNGOの組織力を強化するのに必要不可欠なこととして、以下のような点が強調されました。

・人材の発掘や育成を重視し、専門性を強化する。人材交流やプロボノ・ボランティアの活用などを進めていく。

・会員や支援者の拡大を図ることで、高い自己資金比率を達成し、やりたいことをすぐに実行できる体制をつくる。

・ファンドレージングを強化して、助成金への依存から抜けだし、特に企業など大口の寄付者の新規開拓などを積極的に推し進めていく→各部署・事業の独立採算の考え方など。

・地に足の着いた中期計画の策定をどう進めていくべきか。策定をめざす上で理事の位置づけやコミットメントを明確にする。達成目標とそれをチェックする仕組みを整え、特に支援者に対するアカウンタビリティを重視する。

　参加者からは、自分の団体の組織強化について考える良い機会になった、他団体が抱えている課題や取り組みの事例を学ぶことができて参考になった、などの意見が寄せられ、今後アーユスとして定期的にこのような場を設定することの大切さを実感しました。アーユスにとっても、NGOの方々から直接意見を聞く貴重な機会となり、今後のNGO支援のあり方を検討する際は今回出されたさまざまな意見をもとに議論を進めていきたいと考えています。