平和人権/中東
平和人権/中東2014/08/25ツイート
一人ひとりの名前を呼びつつ・・ガザのいのちを守りたい
Stop the Killing in Gaza! ガザの命を守りたい。
1人ひとりの命を見つめて・シューズ・アクション
8月23日の午後、東京都港区にある増上寺の境内では、今回のガザが受けた軍事攻撃の犠牲になった子どもの名前と年齢が読み上げられました。その数、およそ470。既に犠牲者数が2000人を越えましたが、約4分の1は子どもたちです。
境内に設置された祭壇には、犠牲になった子どもの写真、犠牲になった子どもの生前の写真が花と共に飾られていました。子どもたちの名前が読み上げられている中、この日の集会に集まった約200人の人たちは、それぞれ靴を持参し祭壇の周りにおいていきます。
そして全ての名前が読み上げられた後、犠牲者全ての名前が書かれたロール紙が集まった靴の周りを囲むように置かれました。
残念なことに、犠牲者数相当の数の靴を集めることはできませんでしたが、それでもかなりの大きさになり、全て集まっていればさらに大きな祭壇ができたことでしょう。それだけ多くの子どもがいのちを失ったのです。
今回のイベントはNGO9団体に浄土宗平和協会の共同主催により、企画運営されました。
企画の段階では、もっと具体的なアクションを展開した方が良いのではないか、というような意見もでましたし、やはりどこか感情的で状況打破には結びつかないような印象を与えた面もあったかと思います。しかし、どれだけの人たちが犠牲にあい、その背景にはもっと多くの人たちの苦しみがあるということに、改めて向き合うことができた集会となったのではないでしょうか。
今回の軍事攻撃の悪化や長期化の背景には、これまでガザが何年もの間封鎖され、人々が閉じ込められていたという問題があります。簡単に解決できることではないです。それでも、この間、多くの市民が亡くなっていること、子ども達が未来を感じられずにいること、そういう人々がいることを心に留めて、今私たちが生きている社会を捉えたいと思います。
私が読み上げた50人あまりの子ども達の中には、5ヶ月で命を落とした子どもが2人いました。それが戦争、容赦なく命を奪っていく。会ったこともない子どもであっても、名前を呼ぶことで、彼ら彼女らがこの世にいた事実がその場にいた人につきつけられたのではないでしょうか。(枝木)