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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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エンゲイジドブッディズム

エンゲイジドブッディズム2024/01/26

【1月】被災地からの声を受けて


 年初の元日に発生した能登半島地震におきまして、亡くなられた方へ衷心より哀悼の意を表します。また、多くの被災及び避難をされている方へお見舞いを申し上げますともに、行方不明の方の一日も早い発見を心から願うものです。

 現地の様子はマスコミ報道の他に、SNSによる市民の発信から以前より細やかに伺うことができるようになりました。

 被災地となった七尾市に、アーユスの元職員の三村さんがお住まいです。ご高齢のお父さまと同居され、民生委員として地元住民のケアも行っている三村さんは、その状況を毎日Facebookで報告もされています。そこから、災害支援について考えさせられたことがいくつもあります。

 そのひとつ、「被害が小さく見えるところへは支援がこない」。地震から半月経ちボランティアたちが動き出しましたが、支援は被害が大きいと伝えられる珠洲や輪島に向かいがち。七尾に来るはずだった支援チームが連絡なしに他地域へ行ってしまったケースもあったとのこと。寄付をする側の「最も困っているところへ」という心理は理解できますが、それが、困っていながら声を挙げられない人を見逃す結果を生む可能性も想像しておいた方がよさそうです。

 また、地震発生直後から、地域におけるお寺の存在の大きさを実感しているとのお話も印象深いです。寺は近所の一時避難所としても心強いところでした。しかし認定避難所ではないために支援物資の供給はされなかったとのこと。

 そんな中でも、地域の方々の知恵やつながりや地域資源を生かしながら生活建て直しにご尽力されている三村さん。「公助」とは違うチャンネルを走らせておく必要性を感じていらっしゃいます。「公助」がボトルネックになることも多かった現実を踏まえ、自助・共助・公助の他にもうひとつあるような気がすると。その感覚に私たちも同意します。震災への支援を続けながら、その、違うチャンネルを模索していきたく思います。(アーユス)
*写真提供 NPO法人パルシック