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スタッフ雑記帳

スタッフ雑記帳2009/09/03

北朝鮮訪問記Vol.1


8月下旬、私は在日朝鮮学校の子供たちと一緒に朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を訪問した。アーユスが支援している「南北コリアと日本のともだち展」は、今年で9回目を迎え、毎年東京、ピョンヤン、ソウルの3都市で子どもたちの絵のワークショップが行われている。今年は、とりわけ日朝間の関係が厳しい中での訪問ではあったが、子どもたちの目には何が映ったのだろうか。今回の北朝鮮の訪問記を何回かに分けて、報告したいと思う。

Vol.1〜大同江(テドンガン)のほとりで〜

私にとって初めての訪朝は、驚きの連続だった。北朝鮮と聞いて真っ先に思い浮かぶのはおそらく拉致問題やミサイル、核問題といったマイナスのイメージばかりだろう。マスコミの情報だけを鵜呑みにし、北朝鮮をイメージ化していた私も訪朝前は幾分不安であった。私たちは、北朝鮮をイメージするばかりで、北朝鮮の人々の日常の暮らしが見えてこない。今回の訪問で、私が驚いた一つに、人々の日常の暮らしがあった。

私たちが泊まっているピョンヤンホテルは在日の人々がピョンヤン訪問の際に使用するホテルで、大同江(テドンガン)のほとりにある。ピョンヤンは大同江は中心に発達しており、川沿いには、チュチェ思想塔や人民学習堂や金日スタジアムなど、名だたる観光名所が位置している。

自由時間に、川沿いを北朝鮮のガイドの方と歩いていると・・・日本とあまり変わらない風景がそこにはあった。

ジョギングをする人、散歩を楽しむカップル、魚釣りをする人々、ボート漕ぎを楽しむ家族、英語の勉強をしている女の子、射的ゲームやトランプをして遊んでいる若者たち・・・

1人のおじいちゃんが、こんな大きな鯉が釣れたぞ〜〜〜と自慢げに私たちに見せてくれた。

大同江で魚釣り

とったど〜〜!

とったど〜〜!

こんな大きな鯉がこの川で捕れるなんてビックリ!!そして、なんと言ってもこのおじさんの笑顔。気づくとそこにいる全員が笑顔になっていた。

また、ボーリング場も人々で溢れ、何となくホッとした自分がいた。

さらに、携帯電話も普及しているようだった。日本人はピョンヤン空港で携帯を没収されるのに、とちょっと複雑な気持ちにもなったが、少しずつピョンヤンの人々の生活も変わってきているのだろう。何度も訪朝しているAさんも携帯電話の普及には驚いていた。田舎の暮らしを見ているわけでは無いので、全てがそうだと言い切れないし、私の見た目だけの判断ではあるがピョンヤンの人々の生活には穏やかな風が吹いているようだった。

さてさて、訪問記はまだまだ続きます。今度はVol.2ピョンヤンでの小学校訪問記を掲載するので、是非ご覧下さい。