スタッフ雑記帳
スタッフ雑記帳2026/07/02ツイート
2026年度、支援と対話で平和を育む1年に【総会報告】

去る2026年6月19日、アーユスの2026年度会員総会を開催し、おかげさまを持ちまして2025年度事業報告・決算、2026年度事業計画・予算、役員改選のすべての議案が承認されました。
ご参加くださった会員の皆さまに心より御礼申し上げます。
2026年度のアーユスは、「支援と対話で平和を育む」をテーマに取り組むと同時に、そのためにもアーユスの組織基盤を強固にするため、ファンドレイングに注力する1年と方向を定めました。
2025年度の振り返りと、2026年度の方針をまとめました。
2025年度を振り返って
―命を取りこぼさないための歩み
2025年度は、ミャンマーの大地震への緊急救援から始まりました。この一年は、紛争、災害、そして国内の差別の問題に向き合いながら、「支援を必要とする人々へ、いかに確実に光を届けるか」を問い続けた年でした。
1.ミャンマー:軍を介さない「直接届く支援」の追求
2021年のクーデター以降、アーユスは「#ミャンマー軍の資金源を断て」キャンペーンを通じ、日本の公的資金が軍を利さないように働きかけてきました。この活動で培ったネットワークと知見が、2025年3月のミャンマー中部大地震において大きな力となりました。 混乱に乗じた軍の搾取を防ぎ、被災者へ直接支援を届ける3団体に協力。そしてセミナーを通じて、現場の困難な状況を会員の皆様と共有できたことは、NGOとしての専門性と倫理観を再確認する貴重な機会となりました。
2.平和の継承:戦後80年、過去から未来への決意
戦後80年という節目の年、私たちはアジア・太平洋戦争の教訓を次世代へつなぐ取り組みに着目し、二度のセミナーを開催しました。「NPO法人平和のための戦争メモリアルセンター」の活動から戦争の経験や教訓を継承することの大切さを学び、また仏教者の平和活動の歩みを紐解く中で、宗教者の社会貢献における可能性と限界を深く語り合いました。今なお終わらぬ各地の紛争に対し、現地での支援活動を進めるNGOと共に「今起きていること」を伝え続けることが、アーユスの果たすべき重要な役割であると改めて決意を固めました。
3.共生社会への挑戦:日本国内の排外主義に向き合う
2025年は、日本国内で外国にルーツがある方々に対する視線が厳しさを増した一年でもありました。「不法滞在者ゼロプラン」の開始に伴い、滞在資格を持たない人々が強制退去の不安に晒される中、私たちは外国人支援団体と連携し、計5回のオンラインセミナーや対面イベントを開催しました。なかでも多文化共生を実践する仏教者とのトークイベントにおいては、単に知識を得るだけでなく、「これからの日本社会をどう形作るか」を皆様と共に考えることができ、多文化共生を実現するための確かな一歩となりました。
未来へつなぐ組織のあり方:基盤強化への誓い
昨年度、NGOからの資金援助の要請にすべてお応えすることができなかった事実は、私たちの大きな課題として残っています。紛争、災害、差別。止むことのない人道上の危機に対し、アーユスがより強固な支えとなるためには、組織自体の体力を高めることが急務です。
役員・事務局での議論を重ね、私たちは以下の指針を定めました。
- 着実な実行:遠い理想を掲げるだけでなく、年次計画に基づき「今できること」を確実に積み上げ、課題を解決します。
- 財政基盤の強化:現在の活動の質をさらに高めることで、共感の輪(協力者)を広げることに専念します。
- 新体制の構築:職員の交代に伴い、事業分担を見直しました。より効果的なファンドレイジング(資金調達)体制を整え、支援の最大化を図ります。
2026年度のテーマは「支援と対話で平和を育む」
世界各地での紛争が終わりを見せないのみならず、その影響は世界中に及び、貧富の格差は広がり、気候危機も深刻化しています。アーユスは米国とイスラエルによるイランへの武力攻撃を受けて発表した、「声明:中東での武力行使の即時停止を求めます」の通り、仏教の理念に根ざした国際協力NGOとして、すべての命が生かし生かされ合う社会の実現を目ざし、武力紛争や戦争が人々の命や尊厳を奪い続ける状況を看過せず行動し続けます。
そのためにはアーユス自身が財政基盤を強化し、組織の体力を高めることが急務です。2026年度は、少しでも多くの命に光をあてるためにも、ファンドレイジングに力をいれます。アーユスが資金協力している事業の意義を伝え、アーユスと平和な世界の実現に向けて共に歩む人の輪を広げることに努めていきます。
またアーユスが資金協力をしている事業を広く知ってもらうだけでなく、私たちの暮らしに引き寄せて考え、課題解決に参加する人たちが増えるよう、研修・ネットワーク事業において研修や発信を行います。平和と人権のみならず、時局に応じたテーマを取り上げて議論し、NGOや仏教者の視点を織り交ぜながら考える場を作ります。
アーユスの使命は、社会の隅々に追いやられた人々や、光の当たらない場所に光を当てることです。一人でも多くの命を取りこぼさないために、まずは私たち自身が強く、信頼される組織へと成長してまいります。皆様からお預かりした大切な「志」は、必ず現地の必要としている人々へ届けます。今後とも、温かいご支援をよろしくお願い申し上げます。
■議案書はこちらからお読みいただけます
>●2026年度総会議案書 2025年度事業報告・2026年度事業計画(P(PDF)
>●2026年度総会議案書 2025年度決算・2026年度予算(PDF)





