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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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エンゲイジドブッディズム

エンゲイジドブッディズム2019/08/29

【8月のメッセージ】仏となって、共に在り



2019年1月31日、アーユス・デイにて挨拶をする茂田眞澄

 すでにお知らせの通り、当会創設者の茂田眞澄が8月4日、胆管癌により亡くなりました。64歳でした。

  茂田の業績及び諸々の発言等につきましては、ご縁があった方々からの思いとともに記録誌としてまとめ、後日皆さまにお届けする予定です。

  改元にさほどの意義も見いだしていなかった私たちですが、ここに至って、平成は「茂田真澄がアーユスとともに駆け抜けた時代」と位置づけたいとも思っています。

 茂田が仲間とともにアーユスを発足させたのは平成が始まって間もなくの1993年。国際的にはソ連が消滅してアメリカ一極体制が始まり、日本国内ではバブルがはじけて経済が混乱する最中のことでした。その後、1995年の阪神淡路大震災、2001年のアメリカ同時多発テロとその後のアフガニスタンへの攻撃とイラク戦争、2011年の東日本大震災と福島原発事故。そのいずれの場面でも、茂田はアーユスの中心にあって時々の最も弱者と見られる人びとに思いを馳せ、力を注いできました。それら平成時代は、日本の国際協力NGOが、いわゆるチャリティーや慈善的な活動の段階を超えて、社会構造への問いかけや組み直しも視野に入れてきた30年とも言えます。その中でアーユスが取り組んだ諸事業の根底にはどれも、茂田の熱い思いが脈打っていました。

  国際的にグローバル資本主義がとどまるところを知らず進行し、国内では閉塞感からか自国偏愛風潮が強まる中で始まった令和のアーユスに、茂田の姿はありません。しかし茂田の思いと願いはアーユスに生き続けます。茂田の行いはまさに菩薩行の実践でした。そして今、仏となって共にここに在り続けています。


茂田眞澄本葬
■ 日 時  2019年9月10日(火) 午後2時より
■ 式 場  勝楽寺  東京都町田市原町田3-5-12
■ 喪主  茂田知暁(長男)

尚 ご供花につきましては アキヒロセレモニー(042―860―5200)へお問合せください