『街の灯』支援事業
2026年度アーユス『街の灯』支援事業 選考結果・講評
『街の灯』支援事業は、世間の関心が薄れた/集まらない課題や人々に対して光を当てている事業に、さらなる光を当てることを目的にした、アーユスの「NGO支援事業」のひとつです。以下の3つのカテゴリーに当てはまる事業が、対象事業となります。
① 社会の中で取り残されている人たちに希望の灯りを灯す活動
② 差別・対立・分断をなくし、人権が尊重される平和な社会をめざす活動
③ 市民が主体となった持続可能な社会の実現に向けた活動
6年目を迎えた今年度も申請件数が多く、小規模でも支援を必要とする事業が多くあることがわかりました。
全体を通して選考委員会が課題として感じたのは、選考の基準にある「貧困や格差等が⽣じる構造的な背景や視点、平和や⼈権の観点から問題解決に取り組んでいるか」という点について、十分に記述されていない申請が多く見受けられたことです。申請書では、「2.申請内容」の2)事業を行うに到る必要性と背景(申請事業が光を当てる課題/人などと、そこに光が当たっていない原因/理由(社会構造的な側面を含む事業を行う必要性等))の部分です。
『街の灯』支援事業では、光の当たらない原因や理由を重視します。たとえば、公的サービスが担うべき事業(たとえば教育)をなぜ市民団体が担わなければいけないのか、その理由や原因は知りたい点です。特に政策提言に関わる事業は具体性が見えづらい場合がありますが、政策がないことで起きている不条理や政策があることで守られる事例が具体的に示されていると、必要性が明確に見えます。 社会的に光が当たらない背景にある状況が具体的に見えて、なぜ申請事業の活動地/対象者に光があたっていないのか、その理由や原因が伝わることが求められます。
上記に加えて一次選考では、募集要項に「グローバルな視点からの問題提起や課題解決に向けた新規あるいは継続中の取り組みを対象とします」とある通り、グローバルな視点が欠けている事業については残念ながら二次選考に進めることができませんでした。
二次選考では、どの事業も光が当たらない点が明確であり、それ故にアーユスからの協力が必要なことが伝わる事業でした。その中でも、逼迫している度合いが高いもの、そしてアーユスの協力により達成させることが具体的に見える事業が採択されました。
このたび選ばれた2事業は、二つとも日本国内に在住する外国人への支援事業となりましたが、これはあくまでも選考の結果によるものであり、特定の分野に限定したものではないことを申し添えます。
2026年度『街の灯』支援事業 支援対象事業(詳細はこちらへ)
・「生活に困窮し、医療を受けることができない外国籍者への健康診断・医療支援」 北関東医療相談会
・「困難な状況にある外国人住民の支援事業」 外国人ヘルプライン東海
特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク『街の灯』支援事業選考委員会





