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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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地域の開発(かいはつ)・心の開発(かいほつ) 持続可能な未来をめざすアジアの若者たち

School of English for Social Engagement (SENS)修了生の言葉

 テッドメイヤーさんがタイで始めた、School of English for Social Engagement (SENS)は、三ヶ月にわたる英語のレッスンが受けられますが、単なる英語スクールではありません。グローバルな課題がいかに自分自身に関わっているのか、他人への思いやり、他者とのつながりなど・・・誰かや社会のために働きたいと思っている人にとって、とても大切な学びを同時に受けることができます。このプログラムの修了生からのメッセージをお届けします。


■ Htet Naing Winさん Kalyanamitta Foundationプロジェクトコーディネーター(ミャンマー)

 SESNのプログラムは系統だっているうえに、包括的に組まれています。フィールドワークからは、多くのエネルギーと内なる平和のパワーを得ることができました。ここで得た知識とスキルは、ミャンマーの現場でも地域開発と平和構築の活動に活かされることを期待しています。

 来年の目標は、仕事のチームのメンバー間での信頼関係と親睦を深めることです。英語のレポートももっと上手に書けるようになりたいですし、同僚とももっと自然に話ができるようになりたいと思います。

 長期目標は、ビルマ国内の様々な少数民族間の信頼関係を築くことです。そしてもっと平和で社会全体が成長できるよう働きかけ続けることで、自信を高めていきたいとも思います。


■ クリステル・ニコラスさん 自然・文化遺産保全と推進の分野におけるフリーランス(ブルターニュ フランス)

 みなさん、おはようございます。私はフランスのブルターニュから来た、クリステルといいます。まず、テッドをはじめとするSENSのメンバーに、2019年のプログラムを引っ張ってくれたことに感謝申し上げます。SENSとは、本当に素晴らしいプログラムに対する、ステキな言葉だと思います。

 私の英語はかなり上達しました。そして、個人の内面の変化と社会変革への責任を持って取り組むことの大切さも学びました。

 事実、このプログラムは私自身について、そして社会変革に取り組むことを教えてくれました。ここに来る前から、既に様々な社会課題については通じていましたし、ブルターニュでも持続可能な暮らしについて活動していました。しかし、何かが欠けていて、虚しさを感じていたものです。このプログラムに参加している間、私はこの虚しさを埋めることができるようになり、何かが私の中で変わったと感じています。

 Soeui Fahさんの指導のもと、瞑想を始めました。Soeuiには、経験を共有してくれたことに感謝しています。私は、恐れたり、感情的になったり、落ち込む時のパターンが分かるようになりました。瞑想するとたくさんのことが伝わってきて、テッドのクラスで人間心理や再評価カウンセリングを学ぶ時に役立つことが多くありました。また仏教の原則、特にエンゲイジド・ブッディズムについてもわかるようになったんです。

 この学びは、いろいろな意味での気づきを与えてくれました。エンゲイジドブッディズムはアジアだけでなく、地球全体において変化を追求することに役立つことにも気づかされました。

 最後に、このプログラムに参加して、私は平和への道を歩み始め、心を豊かにする術を見つけられるようになりました。それは、私の精神性を育て、同時に変化に取り組むためでもあります。

 私は、これからブリューターニュに戻ります。そこでは、必ずさらに前に進んで実践するための方法を探しだし、それを他の仲間と分かち合いたいと思います。ブリュターニュでは、何か新しいことを、ボーイフレンドのピエールと共に始めたいです。彼は、今年のALTプログラム(awakening leadership training program :同じくINEBいよる研修)に参加しました。又同時に、SENSで始まったこの濃密な関係性は、保ち続けていきたいです。

 最初の一歩として、まずはSENSのメンバーと、私の国が抱える様々な環境や社会問題についての考えや情報、そしてそれらの課題に対する解決策や取り組みを共有したいと思います。実践に移すためには、スカイプなどを通じて適切なプラットフォームを作る事が大切です。

 そしてINEBに、このような素晴らしい経験ができる機会を与えてくれたことに、心からの感謝を捧げて終わりとします。


■ ラシュダ・ヌーアさん; アクワット・ファウンデーション(パキスタン) 研究助手

 SENSのプログラムに参加する前は、私がすべきことは恵まれない孤児のために何かをすることだけだと考えていました。
 しかし、このプログラムに参加してみて、私がすることや考えることの1つ1つについて、もっと深く考えられるようになったんです。たとえば、この問題の原因はなんだろう、私の行動が何を生み出すのだろう、私は、そして他の人は何を得るのだろう、など。
 宗教間対話と環境保全について学んだあとは、これらの分野についても取り組んでみたいと思うようになりました。
 プログラムを経て、3つの目標が生まれました。最も重要だと思い目指しているのは、プラスチック製品の使用を減らし、またゴミのリサイクルによって環境保全の意識を高めるキャンペーンを始めることです。
 同時に、宗教間対話と多様な宗教の共存についても取り組みたいと考えているところです。イスラーム学者としても、平和のうちに共存することの大切さについて、いつか書いてみたいと思っています。 そして、最期に国際人権法、特に戦争の被害を受けた子どもたちについての法律を学びたいです。
 SENSのプログラムの創設者、支援者、そして教師陣のみなさまには、多大なる感謝の念に堪えません。私にとって、このプログラムは、単に英語を学ぶだけのものではなく、人間らしさや他人への思いやりについても学ぶことができました。テッドが生み出すクラスは、異なる宗教やバックグラウンドを持つ私たちであっても、深いところでつながりあっていることを感じることができ、そして偏見なく理解しあえるという、世界で唯一の場所であると言っても過言ではありません。
みなさん、私を人生の一部として受け入れてくれて本当にありがとう。ここで学んだことは、これからも伝え続けていきたいと思います。