活動内容
アーユス賞

■アーユス賞とは
1993年の団体創立20周年を記念し、アーユス賞が創設されました。
NGO大賞(茂田賞)は、これまで日本の国際協力NGOで多大な功績のあったNGO関係者を表彰するものです。
また、これから国際協力NGO界を支えていくことが期待される有望な人材に対しては、新人賞(奨励賞)を授与し、今後の活動を応援します。新人賞は関係者(※)からの推薦を元に選考委員会が決定しています。
さらに、2014年度より、これまで多方面にわたりアーユスの活動を支えてくださった会員/支援者に対して感謝の気持ちを表すため、「アーユス特別功労賞」をお贈りしています。
2019年度は諸事情により「アーユス賞」は休止となりましたが、2020年度に再開しました。
なお、2019年8月に亡くなった茂田眞澄前理事長の遺志を継承し、授賞を通じて後世に伝えていきたいとの思いから、2020年度よりNGO大賞の通称をそれまでの「功労賞」から「茂田賞」と改めています。
※アーユスの役員/専門委員、アーユスの支援事業の対象となった団体の役員/正職員の方、アーユスNGO大賞ならびにアーユスNGO新人賞の過去受賞者をさします。(支援事業は、ソーシャルチェンジ支援、NGO組織強化支援、『街の灯』支援、平和・人権支援、時局対応支援、団体支援です。)
アーユスNGO大賞(茂田賞)
長年にわたって国際協力NGO 活動の第一線で活躍し、その活動の功績が高く評価される個人に授与します。
NGO新人賞(奨励賞)
国際協力NGO での活動経験が少ないながらも、今後さらなる活躍が期待され、国際協力NGO の将来を背負っていくと期待される個人に授与します。
特別功労賞
仏教の縁に基づいた国際協力や地域づくりの志が高く評価され、アーユスの活動に対する多大な貢献や協力があった寺院もしくは個人に対して、アーユスとして感謝の気持ちを込めて授与します。
第12回アーユス賞受賞者(2025年度)
アーユスNGO大賞(茂田賞)
沢田貴志(さわだ・たかし)さん

港町診療所所長、シェア=国際保健協力市民の会理事
都内総合病院で病棟副医長を経験した後にフィリピンでスラムや被災地の医療などに参加。1991 年から港町診療所に勤務し、多くの外国人の診療にも携わってきた。シェアでは、行政と連携した結核検診・結核患者への医療通訳派遣体制の構築などに参画。アーユスとも共同し、タイ人のHIV陽性者のための通訳派遣事業も開始した。2025年に公開された映画「医の倫理と戦争」では戦争や排外主義に反対する立場から発言に加わっている。東京大学大学院など3大学で非常勤講師。
アーユスNGO新人賞
池田織枝(いけだ・おりえ)さん。

特定非営利活動法人ジェン(JEN)
広報・ファンドレイジング担当
学生時代からNGOの活動等に携わる。大学院を経て一般企業に勤務後、青年海外協力隊・コミュニティ開発隊員としてセネガルで衛生・栄養啓発や女性グループとの活動等に従事。JICAで嘱託としてインドにおける森林・農業の事業形成に携わった後、2022年5月にジェンに入職。広報業務を中心にニュースレター制作やSNSでの発信などに従事している。一児の母として、事業地の女性たちの状況等に思いを馳せながら発信を行っている。
大橋怜史(おおはし・さとし)さん。

特定非営利活動法人日本国際ボランティアセンター
イエメン・スーダン事業担当
神奈川県出身。高校時代に手に取った国際協力のパンフレットをきっかけに国際協力に関心を持ち、大学では開発人類学などを学ぶ。在学中のパラグアイへの訪問を機に、卒業後もNGOや大学職員として、同国で女性のエンパワーメント事業や草の根技術協力事業に携わる。中東情勢への問題意識からアラビア語を独学しはじめ、サウジアラビアとオマーンでの語学留学を経験。2025年よりJVCでイエメン・スーダン事業を担当し、紛争影響下の地域における教育支援に取り組んでいる。
下鳥 舞佳(しもとり・まいか)さん。

認定NPO法人シャプラニール=市民による海外協力の会 広報部
美術大学でデザインを学ぶ中で、自分のスキルを自分の好きな国の人たちのために活かしたいと思うようになり、国際協力の道へ。大学卒業後、ミャンマーの自立支援団体、日本・ネパールでの日本語教師の仕事を経て、2021年にシャプラニールに入職。国際協力に興味を持つ“最初の一歩”につながる発信をめざし、ウェブサイトやSNSの管理・運営を担いながら、活動の魅力を多角的に可視化する企画設計、コンテンツ制作を行う。
水原 修平(みずはら・しゅうへい)さん。

特定非営利活動法人IKUNO・多文化ふらっと
多言語相談事業責任者・事業企画担当
大学卒業後、約10年間、国税調査官として税務調査業務に従事。30歳を機に、自身が「韓国・朝鮮」のミックスルーツであることを知り、「差別や偏見によって誰かが傷つく社会」を変えたいと思い、同局を退職。2023年、同法人に参画後、多言語相談窓口の立ち上げや外国籍住民の実態調査・政策提言活動に携わり、「どうせムリからできるかもと思える社会」への変革を目指し、社会の構造的不利を解決すべく、日々活動している。
アーユス特別功労賞
今村 公保(いまむら・きみやす)さん。

日本山妙法寺大僧伽上総道場
1988年に出家。日本国内だけでなく、1990年代は、パナマからニューヨークまで歩くなど海外での平和行進に積極的に参加した。この時の中米での先住民族との出会いが、社会の構造的問題への関心を深めたという。自身も、バングラデシュのジュマ民族の人権を擁護する団体、「ジュマ協力基金(注)」を1998年に友人たちと設立。アーユスには、2024年までボランティア/パートタイムスタッフとして事務作業だけでなく、スタッフのメンターとしても事務局を支えてきた。
注:2002年、ジュマ・ネットの立ち上げにより実質解散。
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