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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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アーユスセミナー

 2023年4月以降、アーユスが関心を持って関わってきたNGOの活動や現場に大きく影響を与えるような法案や政府方針が次々と決定されています。こうした法律や方針は十分に議論されないままに承認されていますが、今後NGOの活動現場やこれからの日本社会そのものにどのような変化が及ぶのでしょうか。
 このシリーズでは、これらの法案や方針が影響を及ぼす現場に関わってきたNGOスタッフを招いて、法案可決や方針決定で生まれる問題点を伺った上に、私たちが見落としがちな課題を整理していきます。
 このセミナーを通じて、わたしたちにできることや代替案を考えるきっかけをつくりたいと思います。


全回通じて 

●開催時間 20:00〜21:00 
●参加費 無料(カンパ歓迎!)
●zoomによるオンライン開催

ーファシリテーター 
寺中誠さん(東京経済大学・アーユス専門委員)
大学の学部時代から国際人権NGOの活動家として活動。アムネスティ・インターナショナル日本の事務局長を経て、現在は大学で刑事政策、国際人権法などを教えるほか、いくつかのNGOの理事もつとめる。

 

3回目:7/24:軍事協力で海外支援? 政府安全保障能力強化支援(OSA)実施方針

 日本が武力を放棄していたからこそ、海外で活動するNGOは現地の人びとから一定の信頼を寄せられていたと思います。しかし昨今の“安全保障環境の変化”で日本政府は外務省の枠内で、開発よりも防衛装備品の提供等、軍事手段に直接繋がる支援へと舵を切る「政府安全保障能力強化支援(OSA)」定めました。
 安全保障能力を高めるという名目の元に、日本は防衛手段などの国際支援に力を入れることになった今、海外でNGO活動現場にはどのような影響が及ぶでしょうか。また、民間人の命や権利、安全のために、どんな議論を積み重ねて行ったら良いかを考えます。

●日 時:2023年7月24日(月)20時〜21時
●登壇者:今井高樹さん(日本国際ボランティアセンター代表理事)

大学卒業後、民間企業に勤務。その間にボランティアとしてJVCの活動に参加。2004年に勤務先を退職、渡米しワシントンDCの公立小学校でインターン。2007年にJVC入職。南スーダン及びスーダン現地代表として、紛争地での難民・国内避難民支援を実施。2017年に帰国、2018年より現職。その後は北東アジアの市民平和交流として朝鮮民主主義人民共和国訪問、国内では安保法制違憲訴訟での原告側証言などを行っている。

●申 込:(下記いずれかからお申し込みください)
・フォームメーラー:https://ssl.form-mailer.jp/fms/855a594d790229
・Peatix:https://23ayus-seminar1-3.peatix.com
●共 催:日本国際ボランティアセンター

【終了】2回目:7/18:行き先のない難民を日本はどう受け止める? 入管法改定

 今回の入管法改定に際しては様々な論点から懸念の声があがりました。なかでも本来難民と認められるべき人が認められず、送還される可能性が高まる厳しい状況です。日本を現場に「母国に帰れない事情を持つ人」と直接向き合ってきた難民支援協会が懸念するポイントを知ったうえで、難民保護や収容のあり方、人が生きる権利を守る考え方について考えたいと思います。

●日 時:2023年7月18日(火)20時〜21時
●登壇者:赤阪むつみさん(難民支援協会(JAR) 渉外チーム マネージャー)

大学院修了後、NPO法人日本国際ボランティアセンター(JVC)のラオス事務所にて、森林保全に関連した地域開発と政策提言活動を行う。その後、シュタイナー教育活動を経て、2014年にJARの定住支援部でシングルマザーの支援担当、支援事業部を経て、2018年より現職、主に政策提言活動を担っている。共著「いっしょに考える難民の支援」(2023年7月、明石書店)。

●申 込;(下記いずれかからお申し込みください)
・フォームメーラー:https://ssl.form-mailer.jp/fms/842469b5790215
・peatix:https://23ayus-seminar1-2.peatix.com
●共 催:難民支援協会

 【終了】1回目「グリーントランスフォーメーション」で気候危機は止められるか GX推進法

気候変動に対応するため、環境に負荷のかからないエネルギーへの転換をはかり、同時に経済社会システムを変えることを目指す「グリーントランスフォーメーション(GX)」。しかしそのなかではエネルギーの安定供給を名目に、原子力発電回帰の流れもつくられようとしています。
福島原発の事故以来、原発被害の状況を追い続けてきたFoE Japan の提言をもとに、福島の教訓が生かされ、人間の暮らす社会がまず尊重されるにはどうするかを考える機会としたいと思います。

●日 時:2023年7月7日(金)20時〜21時
●登壇者:満田夏花さん(国際環境NGO FoE Japan事務局長)

学生時代に趣味としていた山歩きやバードウォッチングがきっかけで環境問題に興味を持つ。2009年からFoE Japanに参加。2011年の福島第一原発事故に衝撃を受け、原発事故被害者の支援やエネルギー政策に取り組む。

*当日の資料や見逃し配信については、アーユス事務局までお問合せください。