アーユスセミナー
コロナ禍で、「利他」への関心が高まったと言われています。「利他」とは、他人に利益となるよう図ること。自分のことよりも他人の幸福を願うことです(NHK、スイッチインタビューより)。コロナ危機を経験し、他者との関係が、私たちの健康や生活に大きく関わっていることに気づかされてきました。しかし、利他的な行為は結局は自己のためであり、自己満足に過ぎないだろうといった批判的な見方もよく聞かれます。
このような見方は、コロナ禍以前からありました。ボランティアというと自己満足とか、国際協力というと趣味だとか、アーユスのようなNGOにも批判的な意見は寄せられたものです。
そこで出会ったのが、中島岳志さんによる『思いがけず利他』。中島さんは、著書の中で、「自己責任論が蔓延し、人間を生産性によって価値づけられる社会を打破する契機が、『利他』には含まれていることも確かです」と述べられています。また「利他の本質には『思いがけなさ』ということがあると」考えていらっしゃいます。
今回のセミナーでは、中島さんに「利他」を深めていただき、アーユスのようなNGO活動を利他的に見直し、支え合いの輪を広げるきっかけを生み出したいと思います。
■日 時■ 2023年2月9日(木)19:30〜21:00
■場 所■オンライン
■プログラム■
・基調講演 中島岳志さん(東京工業大学)
・対談 中島岳志さん x 中平了悟さん(浄土真宗本願寺派西正寺住職)
■プロフィール■
○中島岳志(なかじま・たけし)さん
1975年、大阪生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。2005年『中村屋のボース』で、大仏次郎論壇賞、アジア太平洋賞大賞を受賞。著書に『秋葉原事件』、『「リベラル保守」宣言』、『血盟団事件』、『親鸞と日本主義』などがある。現在、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。
○中平了悟(なかひら・りょうご)さん
1977年生。浄土真宗本願寺派清光山西正寺住職。西正寺で、地域の人とともに社会課題を学び考える「テラからはじまるこれからのハナシ。」、カレーを食べながら文化・異文化に触れる「カリー寺」、普通について語りあう「普通を語ろう(仮)」等を企画・開催。 京都・大阪の大学等で非常勤講師(仏教/浄土真宗の思想、宗教と社会課題の関係がテーマ)もしている。
■参加費■ 1,000円(寄付歓迎)
■申 込■
◎Peatix https://rita-ayus.peatix.com/
◎フォームメーラー(見逃し配信申込用) https://ssl.form-mailer.jp/fms/4f43ee43772219
当日の視聴が叶わない方も、お申し込みいただければ見逃し配信情報をお送りします。