アーユスセミナー
今年5月上旬、エルサレムでイスラエル警察とパレスチナ人の衝突が続いたことを発端に、またもガザ地区への大規模な空爆がなされ、パレスチナ側にはイスラエル側の20倍にものぼる犠牲者が出ました。
終わりの見えないガザの封鎖、東エルサレムや西岸地区で拡大するユダヤ人の入植、国際社会や周辺国のパレスチナ問題解決への関与の低下など、パレスチナの人びとは希望を奪われ続けています。米国では親イスラエルを鮮明にしていたトランプ政権が交代し、イスラエルも長期に渡ったネタニヤフ政権からアラブ系政党も含む連立政権となったものの、政治的な解決は期待しにくい状況にあります。
今回の企画では、パレスチナ社会をめぐる状況を改めて整理するとともに、現地パートナーとともに度重なる危機に立ち向かってきた2つの日本のNGOをお迎えし、活動の中で出会う現地の人びとの思い、そしてNGOが「支援」の困難さにもかかわらずパレスチナに関わり続ける核心はどこにあるのかを、じっくり伺ってみたいと思います。
▼とき:2021年9月17日(金)19:30開始 21:00終了
※終了後、ご希望の方のみ質問をお受けする時間をとる予定にしています。
▼ところ:オンライン会議システム(zoom)を使用。
▼内容と登壇者
○解説と問題提起
今野泰三さん(中京大学国際教養学部准教授/アーユス専門委員)
○パネルディスカッション:私たちは何を「支援」したいのか
大澤みずほさん(日本国際ボランティアセンターパレスチナ事業担当)
手島正之さん(パレスチナ子どものキャンペーンエルサレム事務所代表)
聞き手:今野泰三さん
※当日は、録音・録画やスクリーンショットの撮影など、記録はご遠慮ください。
▼登壇者プロフィール
○今野泰三さん 大阪市立大学大学院文学研究科博士課程修了、博士(文学)。日本国際ボランティアセンター(JVC)パレスチナ事業現地代表等を経て、中京大学教養教育研究院准教授。専門は、中東地域研究平和学、政治地理学。パレスチナ/イスラエルにおいて、植民地主義と宗教とナショナリズムがいかに相互作用しながら、民族意識や社会経済構造を作ってきたかということに関心がある。
○大澤みずほさん 看護師として国内で救急医療に従事した後、青年海外協力隊に参加。南米パラグアイの地域病院や学校で健康啓発活動などを行う。保健医療の分野に限定せず、より包括的な支援に関わりたいと考え、2018年7月にJVC入職。
○手島正之さん 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)・コソボ事務所にて難民保護担当官、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)・レバノン事務所のモニタリング・評価担当官を経て、パレスチナ子どものキャンペーン・エルサレム事務所代表として現地の事業・事務所管理を担当。
▼協力:日本国際ボランティアセンター、パレスチナ子どものキャンペーン
▼お申込み:下記のフォームにご記入ください。または、アーユスにメール等でお知らせください。
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_mOj_6u43Te6uj2cmt0I7ZA
お申し込みいただいた方に、当日のURLをお送りします。