アーユスセミナー
2月1日にミャンマーで国軍によるクーデターが発生してから、民主化を求める市民に対し国軍による苛烈な弾圧が続いています。国軍による非道な行為は、クーデターから始まったものではありません。国軍は、これまでも軍事作戦の一環として紛争地帯に住む一般の人たちに対し、性暴力、超法規的殺害、強制労働や強制移住などを行ってきました。国軍による人々への弾圧は、長期に亘り国際的に注目される大きな問題となってきました。しかし、日本政府は、1950年代から開発援助を行う中、国軍の非道な行為に目をつぶり、欧米諸国が国軍に制裁を課した1990年代ですら、政府開発援助(ODA)の供与を止めませんでした。更に、ガス田の開発に参加し、生産を開始した2000年から10年以上、当時の軍事政権にその利益を提供していました。
そしてクーデター以降、このまま継続すれば、国軍を利する可能性が高い事業が複数あるにも関わらず、日本政府は対ミャンマーの経済支援を見直してはいません。今回のウェビナーの主催団体はこれまで、日本政府やミャンマーへの進出企業に対し、従来の経済支援や投資を見直すよう、要請してきましたが、残念ながら未だに具体的な対応策が明示されず、国軍の非道な行為と資金的に繋がる状況となっています。
今回のウェビナーでは、ミャンマーの人権活動家からのビデオメッセージを紹介するとともに、研究者や宗教者、NGOメンバーがそれぞれこれまでの状況を概観します。そして、日本政府を動かすため、主催団体が今後取り組む署名活動についてご紹介します。
■日 時2021年12月13日(月) 19:00~21:00
■開催方法 オンラインZOOM利用
■参加費 無料
■申込み 以下のフォームからお申し込みください。
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_usXA5l14SOm5NjIZAA7aHg
※お申し込み後、ウェビナー参加に関する確認メールが届きます。
※オンライン会議システムのzoomを使います。
※マイク・スピーカー機能のついたPCもしくはスマホ、タブレットが必要です。
■プログラム(予定)
【第一部】
・ビデオメッセージ:キンオーンマー氏(民主化・人権運動家。NGOプログレッシブ・ボイス諮問委員会議長)
・ミャンマー政治の現状と今後の展望ー軍の対応を中心としてー:伊野憲治氏(北九州市立大学教授)
・祈りの場から届く人々の声:渡邊さゆり氏(マイノリティ宣教センター共同主事)
【第二部】
・ミャンマー国軍と日本の経済支援ーガス田開発(イェタグン)、都市開発(Yコンプレックス)、経済特別区(ティラワ):メコン・ウォッチ、FoE Japanより報告
・ミャンマー国軍の資金源を断て:署名開始のお知らせ
■共 催
アーユス仏教国際協力ネットワーク、国際環境NGO FoE Japan、日本国際ボランティアセンター(JVC) 、武器取引反対ネットワーク(NAJAT)、メコン・ウォッチ
■問合せ
メコン・ウォッチ 電話: 03-3832-5034 メールはこちら