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特定非営利活動法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

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パレスチナでの活動への協力

 アーユスは、1993年の設立当初よりパレスチナ情勢に注視してきました。パレスチナ子どものキャンペーンや日本国際ボランティアセンターの現地での活動に資金協力する傍ら、パレスチナに関わるNGOネットワークによる国内での提言活動やキャンペーンにも協力してきています。また現地での宗教者の活動にも深い関心を持ち、活動現場を視察することなどもおこなってきました。

 近年は、主に日本国際ボランティアセンターがパレスチナ西岸地区とガザ地区で行っている活動に協力しながら、現場からの情報発信に努めています。特に、ガザ地区は2007年6月以降、イスラエルによる封鎖が強化され、ガザ内外への人とモノの移動が厳しく制限されています。

 こうした状況の中、ガザの人たち、特に子どもの栄養状態の悪化が深刻になっています。日本国際ボランティアセンター(JVC)は2003年からガザの幼稚園児約360人を対象に栄養強化ミルクとビスケットの配布を行ってきましたが、2011年からは、住民が主体的に子どもの栄養失調と貧血を予防する活動に取り組んでいます。


2014年度

2014candleaction

2014年7月に始まった、イスラエルによるガザ軍事攻撃に対する一連のアクションは、こちらのページにまとめてあります。

停戦から3ヶ月。ガザからお便りが届きました。

 平和を紡ぐ市民の連帯を目指して by 金子由佳(日本国際ボランティアセンター)


2012年度

パレスチナ・ガザ地区において地域における子どもの栄養失調予防支援

パレスチナ12

 3地区で前年度にカバーできなかった地域を対象に、栄養失調・貧血を改善・予防するための母親リーダー・幼稚園教師に対するトレーニングを実施。また、住民の健康・栄養状態に関する基礎的な調査を行い登録した。さらに、母親リーダーが登録された家庭を訪問して子どもの健康状態を測定、妊婦に対するカウンセリングを行った。この他、母親リーダーが中心となって、妊婦と乳児を持つ母親に対するグループセッションを開催し、適切な食事や母乳育児の大切さ、妊娠中・出産後の微量栄養補助剤の取り方などを伝え、成功例や悩みを共有・議論した。


2011年度

パレスチナ・ガザ地区における子どもの栄養失調予防支援

パレスチナ11

 2011年1月から、ガザ地区でも特に貧困状態が厳しく、子どもの栄養失調・貧血が深刻になっている3地区で、人々のやる気や能力を活かしながら、住民が自発的・自助的に子どもたちの栄養失調・貧血を予防する活動を支援している。妊婦に対する健康や栄養の意識向上を図るため、授乳・食事の取り方、栄養素の摂取方法などを指導し、身近な食材を使った栄養価の高い料理の調理実習を行っている。また、そうした活動を支える母親リーダーに対するトレーニングや地域の医療機関等とのネットワーク作りを進めている。


2010年度

エルサレム女性エンパワーメントプロジェクト

パレスチナ10

 イスラエル人とパレスチナ人が住むエルサレムにおいて、当事者同士がお互いの地域で日常生活の中で抱える問題について話し合い、共通する課題をもちより、共に解決に向けて協働活動できることをねらったプロジェクト。時間をかけて大きく2つのグループに働きかけていった。

 しかし、西エルサレムと東エルサレムでは、グループの目的意識が異なり協働活動を行うのは難しいという課題を得た。まずは、東エルサレムの女性たち自身が、自らが抱えている課題に取り組むことの重要性がわかり、彼女たちのエンパワーメントの必要性を認識した。今後は、第三者として関われることの可能性を探っていきたいと考えている。


ラジスラーニ氏来日10

ラジスラーニ氏講演会

 パレスチナ支援をしているNGOとの協働で、ラジスラーニ氏の講演会を開催。会場:立教大学(豊島区)


パレスチナ収穫祭10

パレスチナ収穫祭

 パレスチナ支援をしているNGOとの協働で、パレスチナについて考えるイベントを開催。オリーブの収穫を切り口にしたトークもあり、パレスチナの食文化を楽しみながらのイベントとなった。会場:明治学院大学(港区)。