原発輸出反対と脱原発社会の実現に向けて。
宗教者、NGOスタッフ、市民活動家など様々な分野で活動しながらも、原発を巡る課題に関心がある人たちが、海外から福島が抱える課題を学びに来た10人のゲストと共に、環境、地域開発、エネルギー、生活の改善などのテーマに沿って議論を交わし、お互いの見識を深める予定です。
このワークショップでの経験を今後の仏教者コミュニティで生かしていくためにも、環境に配慮した活動を行っている寺院や、その寺院を中心とした地域作りの担い手をつなぐネットワークの形成を目的とします。
また、NGO、市民グループ、研究者、宗教コミュニティが関係を築くことで、温和で命が尊重されている脱原発社会に向けて歩むため一歩となることを願います。
■日 時 2015年4月25日 13:00〜17:00（開場12:30）
■主 催 The Japan Network of Engaged Buddhism (JNEB）
■共 催 宗教・研究者エコイニシアティブ（RSE）
■参加費 500円（懇親会に参加の方は別途2000円）
■申込先 JNEB代表 ジョナサン・ワッツ
■プログラム
・他国における原発を巡る問題と宗教者の取り組みについて（※スピーカーはこちら）
・テーマ別ディスカッション
１）住民・労働者の被曝と避難・保養の保証
２）先進国から途上国への原発輸出と立地地域の諸問題
３）価値観・生活改善と仏教の役割
４）地産地消エネルギーと地域開発・かいほつ
※終了後に懇親会（18:00-20:00）を予定しています。
■スピーカー
○ Yeb Sano
フィリピン。フィリピン気候変動委員会長官
自然を愛する環境活動家であり、哲学者、平和運動家でもある。気候変動に関する国際連合枠組条約における交渉責任者を務めている。
しかし、今後は多宗教による気候変動への取り組みを行うOurVoiceという団体の精神的大使を務め、地球規模の提言活動を行っていく予定である。
○ Gauthama Prabhu Nagappan
チェンナイ、インド。Foundation for His Sacred Majestyディレクター。
現在、精神的持続性を目指した教育や、オルタナティブなライフスタイルを考え実行する活動をDr.アンベッドカールとアショカ王の精神に基づいて行っています。社会開発や環境問題、人権の分野の中でも、特にインド社会の中でも取り残された人々（指定カースト、指定民族）のための活動をしてきました。持続可能開発や公平で平和的な運動について、このツアーで学びたいと思います。
○ Mina JangKim
韓国。韓国環境運動連盟蔚山支部。
2013年より、原子炉が６基ある古里原子力施設とやはり原子炉が６基ある月城原子力施設に反対するキャンペーンを行っています。2016年には新古里原子力発電所で新しく2基の原子炉が稼働を予定しており、この地域はまさに原発銀座となろうとしています。福島でで何がおきたかをしっかりと学んで帰り、これからの韓国での活動に活かしたいと思います。
■今回のツアー参加者について 今回の会議に海外から参加している方々は、エンゲイジド・ブッディストの国際ネットワーク（INEB）のメンバーです。彼らは、4月23日〜24日にかけて福島を周り、そこで福島第一原発の事故の結果生じた問題に取り組んでいる宗教者を訪問する予定です。福島訪問前の4月22日には、日本が抱える原発問題についての概論を学び、都内にある自然に配慮した寺院を（太陽光パネルの設置、毒性がなく乱伐されていない木材が建築に使われている）二ヵ寺まわる予定です。4月26日には、韓国へと向かい、そこでINEBの第２回諸宗教間気候・環境ネットワーク国際会議に参加します。この一連のスタディツアーに関するより詳しい情報は、JNEBのホームページをご参照ください。
このプロジェクトを主催するジャパンネットワークオブエンゲージドブッディスト（JNEB）は、社会活動に取り組む仏教社会運動家のネットワークです。（特活）原子力行政を問い直す宗教者の会と（特活）アーユス国際仏教協力ネットワーク、孝道教団本仏殿も当プロジェクトの計画運営に協力団体として参加しています。今回の企画は、チーム二本松、曹洞宗同慶寺、JIPPO「菜の花プロジェクト」など、福島県内の市民グループと寺院に加えて、浄土宗寿光院、足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ、栃木県仏教会、宗教・研究者エコイニシアティブなどの協力のもとに催されます。
